“Flying Clouds” 日野元彦
日野元彦の名作"流氷" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07SZFNFY3/ )の3か月後のライブ音源が発掘されました。
"流氷"録音の3か月後の1976年5月27日、東京のヤマハホールでのライブ録音。
メンツはパーカッションの今村祐司が加わってます。
日野元彦(Ds)、山口真文(Ts)、清水靖晃(Ts)、渡辺香津美(G)、井野信義(B)、今村祐司(Per)
演奏曲は下記3曲で、タイトル曲はこれが初出のようです。
1. 流氷
2. Olive’s Step
3. Flying Clouds
アルコ弾きのベースを主体としたスピリチュアルなイントロが5分も続いたところから、リズムが明瞭になり、名曲流氷のテーマへと傾れ込む
前半ちょっと冗長だが、それでも鳥肌もんの格好良さ。
サックスによるテーマは当時らしい音色で、2本重なることで迫力あるサウンドを聴かせる。
テナーのソロが2人続くことになるが、それぞれ個性的なサウンドなので、続くことによるマンネリ感みたいなものは皆無、
さすがに現在までしっかり活躍してしているだけあって、当時からクオリティの高い演奏をしているが、後述のとおりここでは、ドラムとギターに持ってかれているのは、まぁしょうがないんでしょう。
トコさんのドラムのハードでヘヴィなサウンドの破壊力は、最近の重量級ドラマーにしっかりと受け継がれていることを感じさせる
このアルバムの聴きどころは、なんだかんだで渡辺香津美のギターにあることは間違いなく、前面に出てのソロがもの凄いのも間違いないが、バッキングでの存在感の大きさも尋常なものではない
肝心の流氷との比較だが、あっちの方が端正なサウンド。
こっちの方が熱気のある演奏を楽しむことができるという個人的な感想。
ベストは2曲めにします。
“Flying Clouds” 日野元彦 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BL6RKZMK/ )
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