"Home.s." Esbjorn Svensson

2_358.jpg
2008年にEsbjorn Svenssonが亡くなる数週間前に自宅で録音され、これまで発見されなかった音源。
Esbjorn Svenssonというと、e.s.t.(Esbjorn Svensson Trio)ということでピアノトリオが主体になる。
なので、今回発見されたのはソロピアノということで、それだけで貴重です。
存命だったら、そのうちソロピアノでのライブなんてのを開催してたのでしょうか..。

参考に、これまでリリースされたe.s.t.のアルバムの全貌を記すと以下の通り。★付きがライブ盤。(収録年を左端に記載)
"When Everyone Has Gone" 1993
"Winter in Venice" 1997
"From Gagarin's Point of View" 1999
"Good Morning Susie Soho" 2000
“Live In Gothenburg” 2019 ★ 2001
"Strange Place for Snow" 2002
"Seven Days of Falling" 2003

ということで貴重なソロピアノです。
Esbjorn Svensson(P)

演奏曲は以下の通り、タイトルもαβγ・・と付けられています。
1.Alpha
2.Beta
3.Gamma
4.Del ta
5.Epsi lon
6.Zeta
7.Eta
8.Theta
9.Iota

欧州の教会音楽を彷彿とさせるところ、バロック音楽を彷彿とさせるところ、Keith Jarrettを彷彿とさせるところ、そんな印象のサウンドが並ぶ。
前半とくに2曲めとか、自分で自分のレクイエムを弾いているんじゃないかと変なことを考えてしまうような、厳かな気配を感じさせる。
最後の曲はChick CoreaのChildren Songを彷彿とさせる。
Esbjorn Svenssonのソロ作って、聴いたことはないと記憶しているが、e.s.t.で聴けるサウンドとは肌触りが異なり、深淵でエモーショナルなサウンド。
ここで聴かれる音楽から、正式に発表される音源ができていたならきっと違う側面を魅せた素晴らしい演奏として、かなり話題になっていたんじゃないかと、ライブも含めて..。合掌

ベストは9曲めにします。

"Home.s." Esbjorn Svensson (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B6XGV34Y/ )

この記事へのコメント