"Pride & Joy" Jon Cowherd
Jon Cowherdは、Brian BladeのFellow Ship バンドにレギュラー的に参加していた人で、リーダー作も聴いてます。
実際のところは、あまり記憶に残っている感じではないのですが、本作のメンツをみてもわかるように、現地での人望は厚いことが予想される。
ということで、本作もリーダーの名前で買ったというよりもメンツで買った感じが強いのは否めないところ。
Jon Cowherd(P)、John Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)
Chris Potter(Sax)、Alex Acuna(Per)
演奏曲は、7曲めがJohn Patitucciのオリジナルで、残り全部はJon Cowherdのオリジナル。
1.Grand Mesa
2.Little Scorpio
3.The Colorado Experiment
4.Honest Man
5.Pride & Joy
6.Plainfield
7.Chickmonk
8.Quilt City Blues
変拍子を含むが、全体にゆったりめの曲調が多い
冒頭2曲でのChris Potterの朗々とした演奏の格好良さで、まずは耳を持ってかれる
Jon Cowherdのピアノは、タッチはそう強めではない美麗系のジャズの要素が多くを占める印象だが、Billy Joelの楽曲的なロックの要素を少し感じさせるようなスタイルか。
John Patitucciは、曲によってエレベも起用して、巧みなベースサウンドを聴かせており、とくにピアノトリオでの演奏が特筆で、バッキングを含めてフロントのピアノ以上に創造的なフレーズを奏でていると感じられるくらい。
全体的な曲調としては、コンテンポラリ系のジャズということになると思うが、ハードながっつりとした演奏が目白押しで聴き応えは充分に感じられる
3曲め以降、ピアノトリオの演奏が増えるが、こちらはベースとドラムに耳を持ってかれるところが多い印象なのは、John Patitucci、Brian Bladeという名手の実力ゆえ仕方ないでしょう。
5曲めでふたたびChris Potterが登場。
7曲めは、タイトルのとおり、Chick Coreaな雰囲気にThelonius Monkなフレーバーを入れたような曲。Chick Corea追悼の意味なんでしょう。
ラストが、ピアノソロによる美麗曲で締めくくられる。
この最後の曲のサウンドの感じがJon Cowherdの本来的な部分なんじゃないかと思うが、はてさて。
ベストは5曲めにします
"Pride & Joy" Jon Cowherd (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BCH8N1XQ/ )
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