"Standards From Film" Mike Moreno
Mike Morenoのリーダー作を聴くのは、2018年の↓依頼の5年ぶりになるらしい。
"Three for Three" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64378012.html )
参加作はJames Francies盤等いくつか聴いているが、リーダー作がそんなに出ていないとはとちと驚いた。
そんな久々のリーダー作は、映画音楽からスタンダードになった曲を並べたもの。
メンツは、オーソドクスなギターカルテット編成。
Sullivan Fortnerだけ名前に記憶がなかったが、Peter
)のアルバムに入っているのを見つけました。
Mike Moreno(G)、Sullivan Fortner(P)、Matt Brewer(B)、Obed Calvaire(Ds)
演奏曲はタイトルの通り、映画音楽からスタンダードになった曲集で、Victor Young, Harry Warren, Bronislaw
Kaper, Henry Mancini などの曲が並ぶ
1.Beautiful Love
2.You Stepped Out Of A Dream
3.There Will Never Be Another You
4.Stella By Starlight
5.Laura
6.I Fall In Love Too Easily
7.On Green Dolphin Street
8.My Foolish Heart
9.Invitation
10.Days Of Wine And Roses
全面的にギターが前面に出てくるサウンドバランス。
ギタリストのリーダー作なので違和感はないが、それでもここまで徹底してしているのも珍しいかなとも思う
もちろん、実力者ならではの聴き応え充分な演奏目白押しなので、ギターがどれだけ前面で演奏を続けていても満腹感はまったく感じられない。
そんななかでピアノが控えめながら、なかなか攻めたフレーズを弾いていて侮れない。
大半の曲の大半の場面では、控えめなバッキングに徹していて、そう耳目に訴えてくる感じではないが、2曲め半ばとか、自分の世界に引き込んでくるような演奏は、程よく自己主張してる感じが好印象。
曲は、多少リズムが凝っていたり、テンポに気を使っていたりとアレンジはされているが、テーマは概ねストレートに演奏しており、曲の良さと演奏の上手さで聴かせるようなもの。
後半になるとスローな曲が増えて、ちょっと歌い上げる系なアレンジで、そっち方面で盛り上げてくる。
曲と曲の間に、映画の一場面のような会話(その曲の名セリフ?)をちょろっと入れてあるが、個人的には映画音楽であることを思い起こすきっかけにはなるが、無くても良かったんじゃないかと思う
ベストは、8曲めにします。
"Standards From Film" Mike Moreno (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BHMRQQK2/ )
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