"II" 治田七海

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治田(はるた)七海さんは、吉本章紘の新作 "64 Charlesgate" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/494358110.html )に入っていた人で、このアルバムリリース直後にリーダー作を出すことを知り、メンツも良いのですぐに買いを決めたもの。
タイトルは、"II"ですが、これが初リーダー作です。

メンツは、吉本、片倉、石若の鉄壁サポート。
粟谷さんは自blogで出てこなかったので初聴きの人のようですが、片倉トリオの人なんですね。
治田七海(Tb)、吉本章紘(Ts)
粟谷巧(B)、片倉真由子(P)、石若駿(Ds)

演奏曲は、治田が1曲(1)、吉本が3曲(2,3,6)のオリジナル。石渡, J.J.Johnson,Billy Strayhornで全部で7曲。
1.1965
2.Before the Dawn
3.Bells Echo
4.We Get to Entertain
5.Lament
6.Crawling
7.Day Dream

冒頭曲で、管楽器の奏でるテーマの後ろで片倉のピアノがハンコックばりにとんがったリフを弾いていて
これがなんとも格好良い。
さらに、テーマのすぐあとの最初のソロも片倉のピアノが担う。
他の曲でもバッキングの格好良さは言うに及ばず、3曲めのソロも相当格好良い
治田のトロンボーンは、まだ若干不安定な感じもしないではないが、エモーショナルな演奏に良さが感じられる。
石若のドラムは、ここでは多くの曲でそう派手な感じではないがセンスの良いドラムはいつもの通りに健在。
4曲めも相当だが6曲めが相当にエグい演奏で、聴いてて楽しいことこの上なし。
ベースの粟谷はとくにソロでの硬質なサウンドが耳を持ってかれる場面が多かった
最後はトロンボーンとピアノの女子デュオでのしっとりな曲で締めくくられる

ベストは4曲め

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