"Natureza" Joyce

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ブラジルの女性シンガーのJoyce Morenoのアルバムで、1977年にNYで録音されていたにも関わらず、長年お蔵入りしていた音源が蔵出し発売されたもの。
2022年12月開催の新譜会(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/494685762.html )で紹介されまして、これは良い音楽だ!と速攻買いを決めたもの。
過去に彼女のアルバムは、ブラジル物をつらつら買って聴いてたときに、いくつか買っていくつか聴いていたはずだが記憶に残っているのは、↓くらいか。
当時、自分が嗜好するブラジル音楽とはちょっと違う気がしてて、実はあまり愛聴盤って感じにはなっていなかったんですが..。

メンツですが、Claus Ogermanの編曲と指揮がミソのようですが、演奏者も下記の通り相当豪華です。
なんでお蔵入りしたのか不思議なくらい。
Joyce Moreno(Vo,G)
Mauricio Maestro(G,Vo)、Buster Williams(B)、João Palma(Ds)、Naná
Vasconcelos(Per)、Joe Farrell(Fl)、Ion Muniz(Fl)、Michael
Brecker(Ts)、Mike Mainieri(Vib)、Warren Bernhardt(Kbd)、Tutty
Moreno(Per,Ds:2,7)

演奏曲は、Joyce MorenoとMaurício Maestroのオリジナルが共作も含めて並んでいるような感じ。
1. Feminina
2. Moreno
3. Coração Sonhador
4. Descompassadamente
5. Mistérios
6. Ciclo Da Vida
7. Pega Leve

前半はサンバとか典型的なブラジルのリズムを前面に出した音楽、後半はバラード寄りだったりもう少しゆったりとした雰囲気の曲が増える。
そしてそれぞれの曲の後半になると、それまでのボーカル、パーカッションとギターを中心としたサウンドに、マリンバ、フルート、弦楽器、サックス(このサックスはブレッカー)、ヴィブラフォン、等々、いろんな楽器が入ってソロを撮ることで、豪華で賑やかな厚みのある音世界を展開する。
6曲めのサックスソロはとくに見事。
この豪華なサウンドをどう感じるかでこのアルバムの評価は左右されそう。
個人的には、前述の通り聴かせてもらって速攻気に入って買ったくらいには好きなサウンド。
と、いろいろ書いてきたが、突き詰めれば、アルバム1枚聴き通すと。JWAVEのサウジサウダージを1時間聴いていたのと同じ印象だったりするのは、どう考えれば良いのか。
このアルバムは未発表音源なのでそれはないので、このアルバムと同時期の同傾向のアルバムにある印象を模範としたラジオ番組が作られていたのか、
ラジオ番組のセンスがすこぶる素晴らしく奇しくもこのアルバムの印象に寄り添っていたのか
いずれにしろ、このアルバムもラジオ番組も素晴らしいことには間違いない。

ベストは1曲めにします。

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