"Not Tight" Domi & JD Beck
巷で話題になっていてちょっと気になったところで、ちょっと試聴してから購入を決めています。
ジャケをみるとツインテールの"ぺこ&りゅうちぇる"のようで、とてもジャズをやるようには見えないが、メンツをみるとゲストに錚々たる名前があって侮れません。
Domi & JD Beckの2人はキーボードとドラムで、そこに数曲でゲストが入りますが、そのゲストが豪華。
Domi(Kbd)、JD Beck(Ds)
Thundercat(B:4)、Mac DeMarco(Vo:6)、Herbie Hancock(P:8)、Anderson .Paak(Vo:10)、Kurt Rosenwinkel(G:13)
演奏曲はすべてDomi & JD Beck名義ってことでよさそうです。
1. LOUNA’S iNTRO
2. WHATUP
3. SMiLE
4. BOWLiNG
5. NOT TiGHT
6. TWO SHRiMPS
7. U DON’T HAVE TO ROB ME
8. MOON
9. DUKE
10. TAKE A CHANCE
11. SPACE MOUNTAiN
12. PiLOT
13. WHOA
14. SNiFF
15. THANK U
無機質で高速かつ小刻みなドラムを基調としたドラムのスタイルからすると、最近全然聞かないドラムンベースからの影響が大きいと思われる。
ただ、そのドラムはその後の流れからも全部人力だとは思う。
ボーカルが入る曲は、ラップぽい感じのもあるが、総じてブラコンを想起させるスウィートな男性ボーカル。
全体としてはさらりとおしゃれに聴かせるところは、最近の流行り、話題になりやすいサウンドであるのは間違いのないところ。
最近のこの手のサウンドを聴いていると、Quincy Jonesが"Back On The Block"(https://www.amazon.co.jp/dp/B000A2H8WQ/ )で演っていたことがどれだけ先をいっていたかをあらためて認識させられる
この辺、世代の差で捉え方が大きく変わっていそうなことは想像できて、さらにそれまでに聴いてきた音楽によっても感じ方が変わってくるんだろうなと思わせた。
最近の30代くらいだと、"Back On The Block"は聴いていないだろうなと..。
そういえばある人は、カンタベリー系プログレに似たテイストのアルバムがあるとおっしゃってました。
前述のとおりゲストが豪華だが、個人的気になるのは、前半の電気処理(ボコーダー?)したボーカルがぽいと感じるのと、最後に出てくるピアノソロはいかにもなHerbie Hancockの8曲め。
冒頭から飛ばすは、途中で音色を変えての2幕3幕と、がっつりと弾きまくるKurt Rosenwinkelの13曲め。
ベストは、14曲めにしましょう
"Not Tight" Domi & JD Beck (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B1X5L47P/ )
この記事へのコメント
JDのシーケンサ・ライクで、非常に短い音にチューンされたドラム音は異様で、この様な叩き方ができるのはMONONEONのTiny Roomセッション参加ドラマー以外に知りません
DOMIの左手でのNordで弾いてるベースラインと音が生々しく気持ちいいです
僕的にはTWO SHRiMPSの印象が強かったかな~ (shrimpには複数形は原則ないので、おそらくDOMIとJDの2人になぞらえてる曲なのかもしれません…)
これはBlue NoteのUS3盤と同じく、錆びることなく名盤として残るのではないかと思いました。なみいる大御所とに調和して新しい響きを紡いでいるのが痛快です!
PS 当初、Kurt先生が1:36-1:58に何故音色を変えてるのか疑問に思いましたが…
これはKurt先生のサンプリング音を使ってDOMIがKurt先生っぽいフレーズを弾いているであろう事に気づきました。凄い技量とテクノロジーとしか良い様がありませんorz
たしかに人力ドラムの極限をいく演奏って感じです。
ちょっと前に、来日ライブがありましたが、どうだったのか..。
> 僕的にはTWO SHRiMPSの印象が強かったかな~
これも、たしかに凄い良い演奏ですよね
> これはBlue NoteのUS3盤と同じく、
次作がどんな形であらわれるか。興味津々ではあります。
US3は、2作めで大失速しちゃいましたから..
>PS 当初、Kurt先生が1:36-1:58に何故音色を変えてるのか
そういう耳で聴いていませんでした(汗
聴き返したところ、この前のところで音色が違う同じ展開があるので、おっしゃる通りだと思います。