"Universos" Yotam Silberstein
Yotam Silbersteinは、2016年の最後の国際フォーラムでのTokyo Jazz で無料で演ったコンサートを聴いてぶっ飛んだところからの付き合いで、その直後にリリースされたアルバムが下記。
"The Village" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63998975.html )
その後も旧作 "The Arrival" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482825635.html )を買い込んだりと出たら買いを決めています。
本作は、2019年の "Future Memories" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64792912.html )以来の新作ということになります。
メンツは以下のとおり。ベースレスのトリオを中心にゲストが入るような構成。
Yotam Silberstein(G)、Vitor Goncalves(P,Kbd,Acc)、Daniel Dor(Ds)
Carlos Aguirre(Per:7)、Valerio Filho(Pandeiro:1)、Itai Kriss(Fl:1,AltoFl:8)、Gregoire Maret(Harmonica:11)
演奏曲は、すべてYotam Silbersteinのオリジナルで、全部で11曲。
1.Brooklyn Frevo
2.Dada
3.Samba Pro Vitor
4.Requiem For Armando
5.Etude #2
6.Parana
7.Candombe Para Ruben Rada
8.Chorao
9.Safta
10.Night In Sevilla
11.Tal And Gil
のっけからラテン調の明るいリズムの陽度の高い曲で気分が上がってくる。
以降も、ブラジルを基調としたラテンフレーバーの効いた曲が多く並ぶ。
メンツを見るとベースレスではあるが、シンセベースだと思うが、しっかりとした低音パートが入っているのでビート感に不足はない。
主役のYotam Silbersteinは、セミアコを多用していると思うが、丁寧な運指で奏でられる主旋律がまずが実に心地良い。
そして、多重録音がほとんどだと思うが、終始聴こえてくるバッキングのギターが、派手さもなく前面に出るでもなく控えめでありながら、音の厚みのある燻し銀的な主張をしていて、これがまた良い味を出している
こんなセンスの良いギタリストだから、Yotam Silbersteinを応援したくなる。
Vitor Goncalvesが、こちらもたぶん多重録音が多いと思うが多彩な音色で百花繚乱的な役割を担う場面が多く、ピアノ、アコーディオンでの色付けと、低音を担うシンセベースも彼のサウンドでしょう。
多彩な音色を駆使したブラジルなサウンドが非常に心地良い。
最後の曲ではGregoire MaretのHarmonicaがフィーチャーされるがこれがまた実に染みる
ベストは1曲めにしましょう。
"Universos" Yotam Silberstein (https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5KQSMQR/ )
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