"無銭優雅" 渋谷毅/津上研太

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渋谷毅さんの一連のデュオ作のうちいくつかを、以前集中的に聴かせてもらってました。
たしか、渋谷毅オーケストラのメンバーとのデュオ作を作っていくというシリーズになっているはず。

その頃に同様に聴かせてもらっていたが紹介していなかったのが、この津上さんとの作品。
タイトルは、山田詠美さんの2007年の作品からとっているようで、解説も山田詠美が書いている。

この両者のデュオはいくつかライブを観てます。
津上さんとピアノとのデュオ
を聴いてます。
渋谷さんがサックスとのデュオ
ギターとのデュオ

本作のメンツは以下のとおり。これは2010年の作品です。
渋谷毅(P)、津上研太(As)

演奏曲は以下のとおり、未確認ですが、たぶん津上さんの曲が多いと思います。
01. A Reason For Tears
02. いやおい
03. Boys & Water Guns
04. Cosmic Valley
05. 無銭優雅
06. 発作の一時間前
07. 12 月の月
08. Ballade For 916

饒舌という感じではなく、必要な音だけを奏でているような感じだが、決して音数が少ないわけではない。
それでいて、とっても表情豊か。
意図的なのかは不明だが、津上さんが多用しているのちょっと掠れた音色が作りだす雰囲気と相まって、タイトルの通り無銭ということで絢爛豪華って感じではないが、それでいてゆったりとした雰囲気が優雅な気分を醸すようなサウンド。
それを見事に表現していると感じられる。
たぶん津上の曲が多く、それが故だと思うが津上の音世界が存分に出ているような印象
それでいて、渋谷は、渋谷自身の音世界をまったく崩していない。
と、両者それぞれの一貫して感じられる音世界の印象に大きくブレはない。
渋谷も津上も、上述のとおり過去にさまざまなユニットでの演奏を聴いてきたが、それらの印象と違わないサウンドでまったく違和感がない

ベストは2曲めにします。

"無銭優雅" 渋谷毅/津上研太 (https://www.amazon.co.jp/dp/B00DFTKCD8/ )

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