"BLAQUE DAWN" 中村海斗
2001年生まれの中村海斗の初リーダー作。
「中学2の時に石若駿(ds)のライブを見て衝撃を受けプロを目指すことを決意する。」だそうで、もうそういう世代がプロとして活動をしていることに驚きを感じる。
ちなみに他のメンツも、佐々木梨子2004年、壷阪健登1998年、古木佳祐1990年と充分に若い面々が並ぶ。
自blogを漁ると、古木だけ、蕪木光生の"Epich"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64078049.html )、山田丈三の"Takezo Yamada Special"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/480484702.html )とで聴いている。
中村海斗(Ds)、佐々木梨子(As)、壷阪健登(P)、古木佳祐(B)
演奏曲はすべて中村のオリジナルでよさそう。
1. Blaque Dawn
2. New Friends 1
3. Apoptosis
4. My Funny December
5. Noir
6. Song for Numān
7. U.R.B.
8. That Little Boy
複雑なパターンを叩くドラムにアグレッシブなピアノソロが清々しい1曲め。
以降も、最近のジャズの面白いところを取り揃えたような感じ。
個人的には、かなり聴き応えのあるサウンドが続いていて、最初聴いたときから満足度高く楽しませてもらっている。
しっかりとした音色のコントロールがされながら、無骨なサウンドを聴かせる佐々木のアルト。
そこはかとなくも含めてRobert Glasper, Brad Mehldauの影響が感じられ、Herbie Hancock, Chick Coreaの影響とは違うものを感じさせる壷坂のえらく格好良いピアノ。
そして、複雑なパターンを多彩な表現で叩き出す中村のドラムが、なんだかんだで特筆すべきところ。
ベースの古木も、ソロを主体にヘビィな低音をメロディアスに聴かせるテクニックは相当なものと感じた。
日本のジャズに限ればまだまだ若手の第一人者という認識でいる石若駿(1992生)、高橋佑成(1994生)あたりよりさらに若い世代のジャズが台頭していることを実感させられる。
最近のジャズの一番面白いところをたっぷりと聴かせてくれているようで満足度は高い。
ベストは、4曲めでしょう
"BLAQUE DAWN" 中村海斗 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BJKJTNXX/ )
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