"10th Anniversary" Boys

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Boys Trioの、結成10周年記念盤として2017年にリリースされたもので、限られた流通で売られていたようです。
15周年盤というのが存在することを知り、それを入手した時にいろいろ調べていたらこの盤の存在を知りまして、問い合わせをしたらすでに在庫なしとのことで諦めていたら、1枚だけ見つかったと連絡をいただき入手することができました。
Boys Trioの初期作も、石若凄いと思ったときからいろいろ探していたが、新品はおろか中古でも見つからず、ようやく見つけたのが2015年リリースの4枚めのアルバムを2017年になって見つけて紹介している。
と、Boysのアルバムは苦労しながらもしっかり全部見つけて買うことができているのは幸運以外の何物でもないでしょう!

ということで全貌です。
これまでのBoysのアルバムは正式リリースとしては以下の5枚が出ていて、これに本作と15周年盤とを加えた7枚ということになります。
 "Boys Feat Terumasa Hino" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477856568.html ) 2020

メンツは不動の以下の3人。
金澤英明(B)、石若駿(Ds)、石井彰(P)

演奏曲は以下のとおりですがクレジットの記載がなく、メンバーオリジナルとスタンダードが混ざっていると思います。
01 Shouting
02 Sleeping Boys
03 Vilia
04 あの頃
05 In a Sentimental Mood
06 Morning Boys
07 Last Waltz
08 Piel Canera
09 El Amor Brujo - El Círculo Mágico
10 Que Nadie Sepa Mi Sufrir
11 Ghost
12 Shiney Stockings
13 Plus Fort Que Nous

1曲めがシンバルが活躍するシリアスな曲、2曲めがピアノをフィーチャーしたラテン調、3曲めはベースがメロディを奏でる明るめの曲
5曲めは有名曲をフリースタイルを交えたアレンジで、8曲めはチャチャチャといった感じで、各人それぞれを前面に出しつつ美麗系、ダーク系の曲、明度の高い曲とさまざまな曲調が出てくる。
が、これまで同様に、アグレッシブな曲は採用せず、ラテン調とかの明るめの曲が多めではあるが、石井のピアノのエモーショナルな魅力を引き出すような曲が中心となっている。
金澤の重さと力強さの両方を持ったベースはここでもしっかりとした存在感を発揮する。
石若の叩きまくらないけど、表現の幅の広いドラミングとともに、3者それぞれの魅力がたっぷりと詰め込まれた
アルバムに仕上がっている。

ベストは7曲めにします

"10th Anniversary" Boys

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