Doctor Umezu Band "Live At Moers Festival"
ドクトル梅津バンドの1984年のドイツのメールスジャズ祭のライブ音源。
オリジナルアルバムは8枚出ていて、以下がその全貌
Doku UME BAND PLAYS Deluxe AT SAGAE(1981年)
DANGER(1982年)
DYNAMITE(1983年)
Live at Moers Festival(1984年)
Do-Guwaw(1984年)
DANGER II (1985年)
EIGHT EVES AND EIGHT EARS(1985年)
D(1986年)
このうち4枚をこれまでに紹介していて、その記事がこちら。
"Guwaw" "Dynamite" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64263674.html )
"Danger 1&2" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63315044.html )
"eight eyes and eight ears" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a39454846.html )
他に、記事にしてないが"D"も持っているので、本作と含めて8枚中7枚を持っていることになる。
とはいえ、本作と"Guwaw", "Dynamite"は梅津さん手焼きのCD-Rではありますが..。
ライブも見てまして、こちらも記事のリンクを貼っときます。
(20110520) (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60521667.html )
(20160409) (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63660071.html )
(20170818) (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64231812.html )
メンツは以下のとおり。片山さんが亡くなったのでこのオリジナルメンバーでの演奏はもう生では聴けない..
ドクトル梅津バンド=DUB=梅津和時(As)、片山広明(Ts)、早川岳晴(B)、菊地隆(Ds)
演奏曲は以下のとおり。4曲でLP1枚なので、1曲が相応に長いということ。
1. Goto Is Gone
2. Down! Down!
3. Pop Up
4. Jayne
冒頭が、その内容からライブの途中にあったことがわかるメンバー紹介からで、ここでの梅津の妙に冷静かつハキハキとしっかりした日本語でのトークが(その後を知ってるだけに)余計にクスッとさせる。
(たぶん比較的シリアスな2曲めがライブの最初の曲だったんじゃないかと推測。)
アルバムは、メンバー紹介から、梅津の演歌的哀愁の旋律か演奏されるなか、残りの3人が絶叫のフリーブローをかまし、全員が絶妙に停まる演奏の繰り返し、片山の循環呼吸でのロングトーン、唐突に美しく青きドナウの一節が紛れ、テーマがテンポアップしていく後半と、百花繚乱的展開。
ドイツの聴衆も徐々に勝手がわかってきて、笑いも起き始める。
正直なところ、数回見たライブで演っていたことと大半が同じ展開(とくにGoto Is Goneは)ではあるので、これがネタとして完成され、30年くらい継承されていたわけで、それはそれで凄いこと。
ただし、演奏自体はど迫力のもの凄いパワー?が炸裂する圧倒的なもので、梅津の絶叫、片山のドスの効いたブロー、早川のブッ太い低音、菊地のロックテイスト溢れるドラム。
このパワフルな演奏の聴き応えは充分以上のものがある
最後は、拍手喝采。ドイツ人にも日本のフリージャズ(中央線ジャズ)がわかることを知らしめて大団円
片山さんが亡くなってからも、3人でライブを続けているのは知っているが、なんだか参戦できていない。
たまには生でドクウメバンドを堪能しようかと思ってみたり…。
Doctor Umezu Band "Live At Moers Festival"
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