"Layers" Julian Lage

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Julian Lageの新作は、"View With A Room"と同じセッションで録音されたもののようで、ジャケットのデザイン(色合い)も似たつくりになっているのは、そういうことだと思う。
ジャケットを見るだけで続きものであると如実にわかるのは、ある意味親切ではあるが、Vol.1/2としていないところが、当初はリリースしない予定だったものが何らかの事情でリリースに至ったことを容易に想像できる。
たしかに、前作は、自分の2022年のベスト(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/494957922.html )に挙げているくらいで、巷の評判もすこぶる良かったので、残テイクもすべて出し切ってくれたのはうれしいことではありますが..。
でも、先に書いてしまうがこちらは、2023年のベストには挙がらないでしょう..。

メンツは、前作同様の下記4人。
ただし、数曲がデュオ(2曲めがG,B、4曲めがG,G)による演奏。
Julian Lage(G)、Jorge Roeder(B)、Dave King(Ds)、Bill Frisell(G)

演奏曲は下記6曲ですべてJulian Lageのオリジナル。
6曲めがBonus Trackという記載があるが、国内盤も輸入盤も同様の記述であることは確認済で、何に対するボーナスか??
1.Everything Helps
2.Double Southpaw
3.Missing Voices
4.This World
5.Mantra
6.The Layers

前作録音時の残りの音源を寄せ集めたような曲数と演奏時間であることを先に記載。
そんななんで、アルバム全体の印象としても、多くは前作を踏襲しているとは言えると思う。
ただ、こちらに収録されている曲の曲調は、スローめであったり、よりスピリチュアルであったりと、ちょっととっつきの悪い曲が並んでいるような印象。
クレジットをしっかりみていると、曲によってメンツの増減があるが、なんだかんだでBill Frisellの入る、フル編成のテイクがやっぱりしっくりくるというか良い雰囲気を醸しているというか、そんな印象。

ベストは1曲めにしましょう

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