"Prime" Christian Mcbride
正確には、Christian Mcbride's New Jawnというバンド名で、その2作めということになります。
初作は "Christian Mcbride's New Jawn" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64707632.html )。
Christian Mcbrideのリーダー作としては、"Live At The Village Vanguard" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/485135841.html )が最近作となるが、これは Inside Straight というバンド名義のアルバムで、さらにRedman, Mehldau, Mcbride, Bladeでのアルバムがあるので、複数のユニットを並行して活動していていることが良くわかる。
本作 New Jawn のメンツは以下のとおり。
Christian Mcbride(B)、Josh Evans(Tp)、Marcus Strickland(Ts, Bcl)、Nasheet Waits(Ds)
演奏曲は、Christian McBride, Marcus Strickland, Nasheet Waits, Larry Young, Ornette Coleman, Josh Evans, Sonny Rollinsと並んで全部で8曲。
1.Head Bedlam
2.Prime
3.Moonchild
4.Obsequious
5.Lurkers
6.The Good Life
7.Dolphy Dust
8.East Broadway Rundown
絶叫系フリージャズを前後に挟んだ非4ビートなサウンドが1曲めで、冒頭からオッと思わせる。
以降も、ピアノレスが故だからかモーダルでちょっと無調な気配すら感じさせるようなサウンドが並ぶ。
テーマも 2管のユニゾンが大半で凝ったアレンジを施して美しく聴かせるというよりは、全体に演奏の強さで聴かせるような作風
7曲めに、Ornette Colemanの有名曲を挟むことで、全体コンセプトが、まんまフリージャズであることを明確にする
ただしここでの演奏は、Pat Methenyが演っていたカリプソ調のアレンジのバージョン。
途中、Marcus StricklandのソロでSkies Of Americaの一節が入るのがウケる
Marcus StricklandとChristian Mcbrideのドスの効いた低音の迫力と、それに勝るとも劣らない
Josh Evansのトランペットの凄みが聴きどころの中核をなしている
フリーを交えながらハードかつヘヴィな演奏をこれでもかとぶちかますような感じで、聴き心地が良いとは言わないが、聴き応えのある作品
ベストは4曲め
"Prime" Christian Mcbride (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BTJR9K1D/ )
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