"Art Of Intimacy Vol.2: His Muse" Jeremy Pelt

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Vol.2ということでVol.1があったわけだが、2020年にリリースされていました。
このバンドとは別にレギュラーグループを持っていて、この2作の間にそっちで2枚アルバムが出ています。

メンツは、Vol.1はドラムレスのトリオで、こちらはがらりと変わってカルテット編成。さらに弦楽器が約半分で入るような構成。
Jeremy Pelt(Tp, Vo:10)
Victor Gould(P:1-9)、Buster Williams(B:1-8)、Billy Hart(Ds:1-8)
Chico Pinheiro(G:10)
Andrew Griffin(Violin:1,3,4,6,8)、Josh Henderson(Violin:1,3,4,6,8)、Nicole Neely(Viola:1,3,4,6,8)、Susan Mandel(Cello:1,3,4,6,8,9)

演奏曲は、Jeremy Peltのオリジナルに、Henry Mancini, Leslie Bricusse, Richard Whiting, Marian McPartland, William Katz等々スタンダードになってるバラードが並ぶ。
1. ...For Whom I Love So Much
2. Slow Hot Wind
3. If I Ruled The World
4. I Can’t Escape From You
5. There’ll Be Other Times
6. Don’t Love Me
7. Blues In Sophistication
8. Two Different Worlds
9. When She Makes Music
10. Two For The Road

前作同様に、ゆったりとしたしなやかなサウンドが、しっとりとした雰囲気を醸し出すような作風
今作ではさらにストリングスまで入ってくることでエレガントな雰囲気がより増強されている
Jeremy Peltの優しい音色でありながら確たる主張を感じさせるトランペット。一音一音しっかりと丁寧な音出しで、それが実に清々しい。
あまり前面には出てこず、トランペットに寄り添うようにフレーズをリリカルに紡いでいくVictor Gouldのピアノ。でも存在感はしっかりと感じられる
すべての曲にストリングスを入れていないことで、曲の雰囲気にメリハリが付き、ストリングスが入ることでエレガントさがより際立ってくるような印象
最後の曲は、ギターの伴奏でのペルトの甘い低音でのボーカルで締めくくる。
ベース、ドラムに言及してないが、それくらい全体に溶け込んだバッキングに終始している。

ベストは5曲め

"Art Of Intimacy Vol.2: His Muse" Jeremy Pelt (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BS48NN8V/ )

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