"Kurena" 石川紅奈
国立音大で小曽根真の指導を受けていたベーシスト石川紅奈のデビューミニアルバム。
小曽根がプロデュースを務めており、教え子の披露のために力添えをしたものなんだと思います。
参加しているメンツは、6月に新作が出る大林武司、ここのところ露出増加中のギタリスト苗代尚寛が参加。
小田桐は、馬場智章のリーダー作(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/491759570.html )で聴いている人。
と、ちょっと気になる面々が並ぶ。
石川紅奈(B,Vo)、大林武司(P)、小曽根真(P)、苗代尚寛(G)、小田桐和寛(Ds)、Kan(Per)
演奏曲はオリジナルが3曲と、Chick Corea, Stevie Wonder, Michale Jacksonで全部で6曲。
1.Sea Wasp
2.500 Miles High
3.Bird Of Beauty
4.Olea
5.Off The Wall
6.No One Knows
前半の英語で歌うところは、たぶん筋金入りのジャズボーカルファンには、ちょっと物足りない内容だったんじゃないかと推察するのですが…。
(検討はずれだったらお詫びします)
筋金入りではない自分の個人的感覚としても、ジャズボーカルとしては、ちょっと迫力というか凄みというかが微妙に物足りないように感じたが、あくまでも普段あまりボーカルを聞かない輩の感覚なので…当てにはできません
英語で歌うジャズボーカルというと比較対象があちらの人になるところがそもそも違うんじゃないかと言われればそうかもしれないし、(ジャズボーカルでなく)女性ボーカルとしては、凄みが必須条件ではないような気もするし、世代相応、年齢相応の軽快さのある歌唱としてはいい味出している気もしている。
そういう意味では、6曲めが日本語で歌われるが、これは良い感じに雰囲気も出ていて、こちらは個人的には好感触。
バックの演奏は、主役のベースが大きめに録られていて、しっかり歌うベースをたっぷり堪能できる
5曲めはベースだけでの歌唱で、歌もさることながらベース演奏もがっつりと聴かせる
ちなみに、4曲めはインスト曲。
冒頭曲、最終曲と、苗代のギターソロが秀逸でこれが実に素晴らしい
ピアノは、小曽根と大林が担うがどこがどちらの演奏か再確認してないが、1曲めの軽快で攻め気味なソロ、4曲めが抒情的なソロとこちらもなかなか良い演奏
ベストは6曲めでしょうか
"Kurena" 石川紅奈 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BT1S8QJ3/ )
この記事へのコメント