"Unwinding" Steve Millhouse
Steve Millhouseというコントラバスギター奏者のリーダー作で、この人は初聴きで、この盤も聴かせてもらってます。
楽器を演らないので、コントラバスギターと6弦ベースとどう違うか良くわからないですが、どうやらベースの4追加する6弦めを低音側でなく高音側に追加しているってことのようです。
このアルバムはそのコントラバスギターを主役にして作成されたものという解釈でよさそうです。
メンツですが、ギター、サックス、ドラムのトリオ編成。
Steve Millhouse(ContrabassG)、Rich Perry(Ts)、Eric Halvorson(Ds)
演奏曲は、Steve Millhouseのオリジナルが2曲、Thelonious Monk, Horace Silver, Steve Swallow, Sam Jones, Benny Golsondeで
1.I Mean You
2.Soulville
3.The Unwinding
4.I Don’t Know Yet
5.Falling Grace
6.Seven Minds
7.Whisper Not
4ビートを中心に8ビートを織り交ぜたオーソドックスな選曲もそうだが、サックストリオとしては珍しく、フリーにもゴリゴリにハードに攻める方面にもいかず、正統的なジャズと言った様相なのがちょっと驚き。
Rich PerryというとBigBandでの活動が主のいぶし銀的存在なので、その素性にあったサウンドではあるので納得でもあるが..。
逆に言うとそういうRich Perryがピアノレスのトリオ作に入っているのも珍しいのかも。
主役がコントラバスギターということになり、サックスのテーマの後のソロも担う場面が多い。
ただ、音色からアンプを通しているので、印象としてはSteve Swallowのサウンドに近いかなという印象。
フレーズもギター的というより、ベースのそれを踏襲している感じで、メセニーのソロ作とかの雰囲気とは異なる。
澱みなく軽やかかつよく歌うコントラバスギターに、磐石なサックスとが相まって、格好良くも聴き応えのあるサウンドに仕上がっているのは間違いのないところ。
6曲めの冒頭がフリーなイントロで、他の曲の曲調からそこだけちょっと異質になっていてビビる。(ここだけサックストリオ)
ベストは5曲めにしましょう
"Unwinding" Steve Millhouse (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BR8DSKNZ/ )
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