浅利史花, 岡勇希デュオ独壇場(20230626)

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独壇場に来たのは、5月の永武さん以来。(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499445927.html )
デュオの独壇場は、浅利さんと中島さんのデュオ以来でした。

月曜ライブの日は、だいたい仕事は全部吹っ飛ばして会社をとっとと抜け出して晩飯も食わずにお店に赴くのですが、
今回は、お客さん一番のりどころかミュージシャンの両名よりも早く着いてしまいました(お店はやってる)。
ゆったりとお酒を飲みつつ待っていると..。
立て続けに浅利さん、岡さんとお店にやってきて、ひと段落したところで何を演るかの打ち合わせ少々、音合わせのリハーサルを5分くらい、浅利さんはその後独習をちょっとだけやっていたか。

さらにしばらくして、お客さんもぞろぞろやってきて、定刻を5分も過ぎたところで開演。
演奏したのは、双方持ち寄りの曲ということで、オリジナルはなし、ジャズメンオリジナルとスタンダードで、ミドルテンポくらいのものを中心に、Paul Desmond, Wayne Shorterとかを演っていたか。

岡のサックス(今回テナーとの前情報だったが持ち込んだのはアルトでした。MCでテナー, アルト, ソプラノ, クラリネット, フルートもこなすらしい)は、前述の通り前打ち合わせはほとんどない状態で、浅利のギターの音を聴きながらバッキングからソロからテーマへ戻るタイミングと、破綻なく澱みなくそれでいて曲の雰囲気をしっかり作って見事に演奏し切る旨さ。
どんな展開もしっかりこなしていく技は、JAM Sessionで相当鍛えられているんだろうなと思わせる。
個人的嗜好だが、語尾のニュアンスに味わいがあるなぁというのと、浅利さんのソロに合わせて弱音で合いの手を入れる時の雰囲気が、なんだかとっても気に入って聴いていた。
岡は20代中ごろくらいだと思うが、たぶん年上の浅利よりもしかしたら渋いくらいの演奏を繰り広げていたんじゃないかと思わせる堂々とした演奏。
浅利のギターは、新作で使っていた新しいギター(57年のES-175と言ってたと思う)が、ものすごく状態の良い楽器で、それが故に演奏が良かったと本人は謙遜していたが、絶対にそんなことはなく演奏の実力は相当上がっている印象。
CDでも凄いと思ったが、クルーヴ感のあるフレーズの格好良さが尋常でなく、それを目の当たりにできたのは個人的には大いなる収穫と言いたいところ。
アンコールにStella by Starlightを演奏してくれて終演

お客さんは満杯状態、終演後もいろいろ話が弾んでいたようだがあまりそっちには加わらず、CDにサインをいただいた後1時間も余韻を楽しんだところで辞してきました。

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