"2022" A New Little One
スガダイローの新作を聴くのは下記作品以来。
公式には、この間にリリースのアルバムはないことになっているが、ダイローさんの場合一般流通にのらない作品を作っている可能性があるので侮れない。
ダイローの近作は2019年からアルバムジャケットに発行年の記載されており、それをしっかり認識したのが2021年の"Live At Shinjuku Pitinn"がリリースされたあと。
そういえば!と探していたらこの"2022"のリリースを見つけたんですが、そのときは限られた流通だけでの販売で購入のハードルが高かそうだったので見送り。
年が明けて春過ぎにふとしたきっかけで、普通の流通にのかっていることを見つけていそいそと購入に及んだ次第。
名義は、A New Little One というバンドになっていて、そのメンバーは以下の通り。ギター入りベースレストリオという構成。
スガダイロー(P)、細井徳太郎(G)、秋元修(Ds)
演奏曲は、すべてスガダイローのオリジナルで全部で6曲。
1.a new little one
2.Kurdish dance
3.過定刻
4.虱目魚
5.時計遊戯
6.2022
ベースレスということでスガの左手での低音を効かせた音作り。
フロントは、そのスガの右手に細井のギターが絡むような展開が多い。
細井のギターは石渡の音色をインスパイアしたようなもので、あの感じが好きであればかなりハマると思う。
石渡もピアノとのデュオが多いので、ピアノと対峙するときに映える音色ということなんですかね
秋元のドラムは音数多めで空間を埋め尽くすようなタイプ。
ソロではこれくらいの密度でも良いかもしれないが、アグレッシブな曲でもバッキングではもう少し控えめでも良いんじゃないかとも思う。
3曲め、4曲めがボーカルの入った曲で、たぶん細井が歌っているんでしょう。
これらの曲ではほぼピアノとドラムの伴奏でギターの登場頻度は減る。
5曲めが最近のスガのテーマと化している(気がしている)時計遊戯。
ピアノとギターとが交互に通奏的に奏でるフレーズ(がテーマでしょう)が繰り返される中を、交互に即興で埋め尽くしていく怒涛の演奏が圧巻過ぎて個人的にはかなりはまる演奏。
これくらいフロントが激しくアグレッシブな曲だとドラムの音数の多さも問題ない。
国立の名店 No Trunksの独壇場にてソロライブを聴いていたのは遠い昔。
いまや新宿Pit Innで5days(20230713 - 0717)なんてやるようになっていることになっているなんて...
"20090706" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58145579.html )
ベストは5曲めにしましょう。
"2022" A New Little One (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BJPGSH35/ )
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