"4ACES" 4Aces

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若手4人が結成したユニットということで良いと思います。
Melrawこと安藤康平に、渡辺翔太のピアノ。この2人は自blogでもいくつか参加作が出てくる。
Melrawはdcprgの最終作 (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484130894.html )に入っていたのが記憶に残る。
古木は、蕪木光生の"Epich" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64078049.html ), 山田丈造の"Takezo Yamada Special" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/480484702.html ), 中村海斗の"BLAQUE DAWN" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499021152.html )で聴いている。
ドラムの橋本現輝はこれが初聴きのよう。

かくいうメンツは以下の通り。
安藤康平(Sax)、渡辺翔太(P)、古木佳祐(B)、橋本現輝(Ds)

演奏曲は、安藤が4曲、渡辺(3),古木(7)が各1曲、安藤と渡辺の共作が2曲(1,2)、Donny Hathaway(6), 宮木謙介(8)が各1曲という内訳で全部で10曲。
01.Introduction
02.Ascension
03.S.K.O.
04.あめのひ
05.Beer Like Water
06.Someday We'll All Be Free
07.Over Drive Heads
08.いつの日か、また会う日まで
09.4Acesのテーマ
10.Prayer

冒頭、レコード針をおろすような音とノイズを入れた、オールドスタイルな演奏をピアノとサックスのデュオでかなで、これがイントロってことらしい。曲目通り。
2曲めからが本編で、非4ビートのSmooth Jazzといっても良いんじゃないかというくらいさらりとした印象の曲が中心ではある。
が、個人的には良い具合に聴きどころを捕まえた感じで気分良く聴けるサウンドという認識になっている
基本的にはすべてアコースティック楽器を使っているが、サックスかピアノのいずれかが電気楽器を操る場面も。
9曲めの後半の進行はdcprgのミラーボールを彷彿とさせ、そこはかとなく影響があることを感じさせる
橋本現輝のドラムは、複雑なパターンのちょっと速い曲はドタバタな気配も感じられるが、ソロとか見せ場になるところでの、音数がとっても多いけど見事に流れるように引っかかりなく叩くさまが見事。
最近のドラマーらしいサウンド。
古木はアコースティックベースだけを使っていると思うが、単調なフレーズに終始する場面はいっさいなく、終始メロディアスなフレーズを奏で続けているのが見事。
渡辺は、あまり強いタッチでないのは曲調にあわせているところもありそう。
しなやか美麗にでありながらしっかり聴き応えを感じさせるピアノ、安藤のサックスは速い曲でのアグレッシブさとスローな曲でのメローな感じと、きれいに使い分けた表情豊かな演奏

ベストは3曲めにしましょう

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