"Lean In" Gretchen Parlato
Gretchen Parlatoは、自分が積極的に聴いている数少ない女性ボーカルの1人であります。
近作が2021年の "Flor" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482513436.html )で、その前が2013年のライブと2011年のスタジオ作。
"Live in NYC" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62268066.html )
"Lost & Found" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61137449.html )
本作はLionel Louekeを側近に迎えた少人数編成でのアルバムで、ドラムにMark Guilianaが入るのがミソ。
曲により3人が入っているが、ボーカルの2人はLionel Louekeの奥さんとMark Guilianaの息子さんらしい。
Gretchen Parlato(Vo,Per)、Lionel Loueke(G,Vo,Per)、Mark Guiliana(Ds,Per)、
Burniss Travis(B:3,6,11)、Marley Guiliana(Vo:3,6,12)、Lisa Loueke(Vo:3)
演奏曲は、Gretchen Parlatoが5曲, Lionel Louekeが4曲のオリジナルとLynn Malsby, Carlos Pingarilho, David Grohl各1曲で全部で12曲。
01 Akwe
02 I Miss You
03 If I Knew
04 Okagbe Interlude
05 Astronauta
06 Mi Wa Se Interlude
07 Muse
08 Nonvignon
09 Lean In
10 Painful Jo
11 Dou We Interlude
12 Walking After You
多くのアフリカなリズムの曲と、そこにちょろっと挟み込まれるボサノバな雰囲気を持った曲とが程良く良い塩梅で混在しているような作風
アフリカな曲はしっかりあっさりと仕上げ、ボサノバな曲は程よくこってりとした曲調に仕立てることで、全体のバランスをとっているような感じか。
効果的に使われるパーカッションとともにLionel Louekeのギターが、全体のアフリカンな雰囲気をうまく作り出している。
そのパーカッションの大半はMark Guilianaが担っているが、どんな曲調も当然ながら相応の変化をみせながら、それでいて一貫したサウンドテイストにしていくような印象で、Mark Guilianaはなんだかんだでやっぱり凄いと思わせる
この作品はMark Guilianaの多彩な打楽器表現を楽しむような要素も多く含んでいると解釈した。
Gretchen Parlatoの歌唱は、良い意味で程良く力の抜けた感じが、アフリカンな濃さを和らげつつ、曲の雰囲気には良くあっていてこれは個人的にはたっぷり楽しませてもらいました。
ベストは7曲めでしょうか。
"Lean In" Gretchen Parlato (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BT28WNL1/ )
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