藤原大輔,市野元彦,大村恒(20230722)
今回が3回めになると思うが、藤原大輔のトリオによるアメリカーナを演奏する村上店主の企画したライブ。
初回を見ていまして、↓がその時の記録です。
"20230121" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/497217679.html )
メンツは、
藤原大輔(Ts)、市野元彦(G)、大村亘(Ds,Tabla)
配置は、一番奥に左にドラムセット、右にタブラを置いて大村、左端手前に横向きに市野、扉のところに藤原が立つ。
定刻を5分も過ぎたところで開演。
市野が音楽監督的な立ち位置であることは前回聴いた時と同じ印象だが、元曲の骨格をきっちりと把握した上で、バッキングと自身の個性とをバランスよく演奏に組み入れる術は相変わらず見事としか言えない。
藤原のサックスは、このユニットでは難解な理論とか凝ったフレーズとかと無縁な曲に対峙することになるので、もしかしたら従前の音楽よりハードルがものすごく高い音楽に挑戦しているのかもしれないと、あらためて思ったが、その要求に見事に応えている。
前回のこの企画の初の試みの際には、主旋律を追うことに重点を置いているような印象もなきにしもあらずではあったが、今回は自身の音だけで勝負していることが認識できるような演奏になってきているように感じられた。
これも今回あらためて凄いなと思ったところだが、大村のさまざまなテクニックを駆使した繊細かつ多彩な音色のドラムと、微細な指使いによる繊細なサウンドが見事なタブラ。
この3者の見事なバランスがこのアメリカーナサウンドを見事なものにしているのは間違いなく、この3人を選んだ人選も実はもの凄いなとあらためて思った次第。
前半はRy Cooderが多め、後半はBob Dylanが多めの選曲。
今のところ、当初藤原がアメリカーナとはなんぞや?というところで見繕った(採譜した)曲と、市野が見繕って持ってきた曲からの演奏が主のよう。
終演時に事前リクエストを受ける(善処する)とのお言葉があったので、これを機会にさらに曲の幅が広がっていくかもしれない。
他で演ってなければこれが3回めのライブのはずなので、もうちょっとしたらアルバム作成を期待したいくらい良いバンドになってきていると感じている
次回も決まったようで11月らしいです!
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