"Dark Horse" Tobias Meinhart
Tobias Meinhartは、Kurt Rosenwinkelが参加していた "Berlin People" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64799575.html )で名前を知った人。
その後、Matt Penman, Obed Calvaire, Ingrid Jensenなんてメンツを見て、Kurt Rosenwinkelが参加していない盤も1枚聴いています。
"The Painter" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482914745.html )
本作は初作のタイトル "Berlin People"がユニット名となった2作めになるアルバムです。
メンツは不変で、前作ではゲスト扱いで約半分の曲にしか入っていなかったKurt Rosenwinkelがすべての曲に入っています。
Tobias Meinhart(Ts)、Kurt Rosenwinkel(G)、Ludwig Hornung(P)、Tom Berkmann(B)、Mathias Ruppnig(Ds)
演奏曲は、7曲がTobias Meinhart、Tom Berkmann, Mathias Ruppnigが各1曲のオリジナルで全部で9曲。
1.Luna Park
2.Dark Horse (Intro)
3.Dark Horse
4.Dreamers
5.Gift of Time
6.Torn
7.Sonic River (Intro)
8.Sonic River
9.Berlin People
4ビートも含むが8ビート多めのコンテンポラリジャズ。
大半の曲は静かな幕開けといった様相を呈しているがのイントロは、本編にはいると徐々にテンションが上がっていく。
そしてソロに雪崩れ込むと、ソロも当初はテンション抑えめの落ち着いた雰囲気を醸し出すようなところから、徐々に着実にテンションが上がっていくという展開
ライブということで、そうてなくてもテンション高くなりやすいのはよく理解できる。
いずれの曲もTobias Meinhart、Ludwig Hornung、Kurt Rosenwinkelとがっつりとした聴き応えのあるソロがこれでもかと楽しめる。
最初のソロはサックスのTobias Meinharがとるパターンが多く、ブチ切れ系というほどではないが充分テンション高い演奏を聴かせるが、序盤はしっかり抑制を効かせ徐々にテンションが上がっていくセオリーはしっかり遵守。
続くソロはKurt Rosenwinkelで、こちらはどちらかというと固有の音色が最初から飛ばしているような印象を与えるが、ソロではさらにテンションの高い演奏を聴かせる。
ピアノのLudwig Hornungは最後にソロをとるパターンが多く、左手でのブロックコードをしっかりキープする奏法を基本としながら、右手のフレーズは饒舌に格好良いフレーズを奏でていて、派手な感じではないが印象的なピアノを聴かせる。
Kurt Rosenwinkelが派手なので、そういう意味ではちょうど良いスタイルのピアニストと言えるかもしれない。
ベストは、9曲めにします。
"Dark Horse" Tobias Meinhart (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BXMSH6W4/ )
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