Temp+1(20230728)

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昨年リリースされたCDは、2022年のベスト3に選ばせてもらいました。
12月と4月にライブがありましてしっかり堪能しています。

今回は、ゲストにテナーサックスの森田修史を迎えてのカルテット編成でのライブ。
森田さんはメキシコトリオ等で約10年前にはよく聴いていたのですが、No Trunks登場も久々ですが自分も久々に演奏を聴くことになります。
 "滝の見える熱帯の風景" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62259266.html )

左端手前に、加藤のギター、その後ろに定位置から引っ張り出されたピアノ。中央ちょっと右奥にベース、その手前のさらに右にサックスという配置。
メンツは以下の通りTempというバンドはトリオです。
伊地知大輔(B)、魚返明未(P)、加藤一平(G)、森田修史(Ts)

定刻を少し過ぎたくらいにMCを入れずに演奏をスタート。
演奏した曲は、"Temptation" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490644583.html )からの曲が多めにスタンダード たしかBody & Soul, Thelonius Monkが数曲 とかを織り交ぜたもの。
Tempのおもしろさは、ピアノとベースの美麗なサウンドに過激なギターサウンドが絡むことによる化学反応にあると思うのだが、
今回、森田さんのサックスがはいることで、テーマをおもにサックスが奏でた後に、しっかり明瞭なソロまわしをするような展開が多かった印象。
たいがいが、サックス、ギター、ピアノ、ベースと3~4人しっかりとソロまわしをしていたはずだが、ただソロといってもバッキングはピアノもベースもギターも延々と演奏し続けていているのはTempらしいところ。
ギターは今回もバッキングではボリュームを絞り切ってる場面が多かったが..
そういう意味では、加藤のギターによる過激な展開になだれ込むような展開は少なめだった気もするが、その分サックスのドスの効いたサウンドが入ってきて新たなおもしろさが増してきているような感じ。
終演後の会話のなかで森田さんが魚返さんに、ギターソロのバックでのコンピング(バッキング)が素晴らしい、演ってることはしっかりバックに溶け込んでいて、こういう演奏は生来のセンスが故だと絶賛してたのが印象的。
たしかに、魚返さんのピアノは派手に目立つ感じではないのだが、心に残るような心地良さがあるんだと思う。

音楽とは関係ないが..。
森田さんが、10年前は後ろで縛るくらい髪が長かったはずだが今回はすっきりとした髪型で、伊地知さんが横をがっつり刈り上げて過激めになって、加藤さんに近づけてきていたのが印象的。
演奏は魚返さん伊地知さんが美麗系だが、見ためは森田さん魚返さんがすっきり系と、そんなギャップがこれまた楽しい。

1stセットが50分くらい、2ndセットは本編だけで1時間にアンコールに応えてくれてと、たっぷりの演奏を楽しませてもらいました。
MCは曲紹介程度でその他宣伝の類は一切ありませんでした。メンバー紹介もしっかりやったのは2ndセットでだったような..。
終演後、ずるずるといろいろな話をしつつ聞きつつ居続けたら1時間以上にもなっていたような...。
次回は12月の予定だそうです。

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