"Live At Fabrik Hamburg 1980" Pharoah Sanders

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昨年81歳で亡くなったPharoah Sandersの40歳のときのライブ。
Pharoah Sandersも実は全然聴いていなくて、自blogを漁ってもリーダー作は出てこない
さすがに参加作はヒットするが、それがJohn Coltraneの"Ascension" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60470414.html )とKenny Garrettの"Sketches Of Md: Live At The Iridium" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55359642.html )というのが....。
本作も購入しているわけではなく、実は聴かせてもらっています。

メンツはおおよそこの頃のライブでのメンツのようで、1981年の"Live" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00008BRE4/ )とほぼ同一(ベースが違う)
Pharoah Sanders(Ts)、John Hicks(P)、Curtis Lundy(B)、Idris Muhammad(Ds)

演奏曲は以下のとおり。しっかり確認してないですがたぶん1曲を除いて全てオリジナルで良いと思います。
1.You Gotta Have Freedom
2.It's Easy To Remember
3.Dr. Pitt
4.The Creator Has A Masterplan
5.Greetings To Idris

Pharoah Sandersに対する個人的先入観からしたら、ごくごく真っ当に綺麗な音色での演奏だなぁという第一印象。
もっとも要所にガツンと気合いの一撃トーンを喰らわしてはいるが。
全体の印象としては50年代後半のJohn Coltraneの4ビートを彷彿とさせるという言い方がまっとうか。
宣伝文句を読むと、この頃はフリーの要素を残しつつアフリカンなサウンドの探求をしていた頃で、ストレートアヘッドなジャズへの回帰の傾向もあったようです。
それだけ系統的にも散発的にでも Pharoah Sandersを聴いていないことをしっかり暴露しておきます。
Idris Muhammadのドラムは暴れ回る系になると思うが、奔放なワイルドな雰囲気がPharoah Sandersの音楽性に良く合っていると感じられる。
ベースのCurtis Lundyによる強力なウォーキングががっつりと音楽の骨格を作り上げるように響く。
John Hicksのピアノがいろいろな意味で重要な役割を果たしているような印象で、Pharoah Sandersのサックスの露払い的な立ち位置が中心になっていると思うが、曲のイントロとかPharoah Sandersのソロのバックでのいろどりを沿えるような演から、しっかり長時間のソロ。
このソロの時間でPharoah Sandersの休憩時間を確保しているんだろうなと余計なことまで考えてしまうw。

ベストは5曲めでしょう

"Live At Fabrik Hamburg 1980" Pharoah Sanders (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BNV4RT8N/ )

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