"The Glass Hours2 Linda May Han Oh
Linda May Han Ohのリーダー作を聴くのは2017年の下記作以来。
"Walk Against Wind" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64201819.html )
参加作は In Common (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490034893.html )とかいろいろ聴いているつもりだが、リーダー作は6年ぶりということになります。
もっともFabian AlmazanともどもCD媒体での作品は発表しない方針のようなので、基本的にCDで買いたい自分には縁遠い存在になってます。
本作もそういうことでCDでは出ておらず聴かせてもらっています。
メンツは、Fabian Almazan, Obed CalvaireにMark Turnerが入ったワンホーン編成
Linda May Han Oh(B)、Mark Turner(Ts)、Fabian Almazan(P)、Obed Calvaire(Ds)、Sara Serpa(Vo)
演奏曲は以下のとおり。未調査だがたぶん全部Linda May Han Ohのオリジナルでしょう。共作もあるかも
1.Circles
2.Antiquity
3.Chimera
4.Jus Ad Bellum
5.The Glass Hours
6.The Imperative
7.Phosphorus
8.Respite
9.The Other Side
10.Hatchling
結婚してからFabian Almazanの音世界の影響が入ってくるのは至極当然というのが良く判る中東なフレーズを多く含んだ、反復するようなフレーズによるテーマとリズムが渾然一体している様な曲が多い印象。
これをピアノだったりサックスだったりベースだったりがフロントでの演奏とバッキングを行ったり来たりしながら音楽を構築していく。
曲によって、ここに女性ボイスが乗ることで独特の雰囲気をさらに増長する。
そんな流れからのソロもこの独特な雰囲気を踏襲したもので一貫して独特な雰囲気を醸し続ける。
実際のところ、そんなサウンドはクセが強いと感じるところもあって、若干とっつきが悪いような感じもなきにしもあらずではあるが、それが音のパワーに圧倒されているが故の違和感と感じられたら、このサウンドの魅力に魅了されだしたということなんでしょう。
そんな感じに音楽のパワーをたっぷりと享受するのがこのアルバムの楽しみ方なんじゃないかと思う。
ベストは6曲め
"The Glass Hours2 Linda May Han Oh
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