"Radio Misterio" Pedro Martins
Pedro MartinsはKurt Rosenwinkelの"Caipi" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64023568.html )からのつきあいで、これまで下記アルバムを聴いています。
"Swr Newjazz Meeting" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/473155837.html )
"Expensive Magnets" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474875908.html )
"Cumplicidade" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482721097.html )
Lasse Schjerningのリーダー作 "Meets Pedro Martins & Frederico Heliodoro" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/476984315.html )
本作は、2021年の"Cumplicidade"以来2年ぶりの新作ということになります。
メンツですが、ほとんどの演奏はPedro Martinsが1人でこなしており、そこにゲストが曲ごとに入るような感じになってます。
Pedro Martins(Ds,Per,B,G,P,Vo,Kbd)
Thundercat(Vo,B,Per:3)、JD Beck(Ds:3)、Omar Hakim(Ds:5)、Chris fishman(P:8,9,14)、Daryl Johns(B:9)、Kurt Rosenwinkel(Syn:10)、Eric Clapton(G:12)
演奏曲は、共作もあるがすべて Pedro Martinsのオリジナル。
1.Nada Vai Ser Em Vao
2.Juvenew
3.Isn' t It Strange
4.Amor Fantasma
5.Liberdade
6.Vou Descobrir
7.Estrela Do Rock n' Roll Do Planalto Central
8.Ha De Haver
9.Polos
10.Kaya Noite
11.Radiocenter
12.Nao Leve A Mal
13.A Very Well Mr. Yo
14.No Final Da Festa
本作もこれまでと同様に、Caipiを踏襲したような印象のサウンドで、この雰囲気がPedro Martinsオリジンであることを再認識する。
テンポは曲毎に大きくは変化せずミディアムテンポ前後、ブラジリアンフュージョンというよりPedro Martinsサウンドと言うほうが合っているんでしょう。
基本的にはすべての楽器をPedro Martins本人が演奏しているので、個別に演奏の強度を感じるような感じと言う感じにはならないが、一貫性はしっかりとられたサウンドになっていることは良く感じられる。
クレジット上数人のゲストの記載があり、こちらは演奏の凄さをたっぷりと堪能できる。
3曲めでのJD Beckのドラムの、JD Beckらしい高速での複雑なドラミングと、Thundercatのこちらも高速フレーズを駆使したメカニカルなペースソロはなかなか聴き応えのあるサウンド。
5曲めのきれよく軽快なドラムが格好良く目立っているがこれはOmar Hakimであることを確認して大いに納得。
10曲めにKurt Rosenwinkelが入るが、演奏してるのがギターではなくシンセサイザーで、しかも1フレーズ 2フレーズ程度なので、このパートがそうだろうな?と予想はできるが個性爆裂とはなってない。
12曲めはEric Claptonが客演していて、実は個人的にEric Clapton自体をそう聴いてきてはいないので思い入れという感じではないが、後半のソロが実にEric Claptonらしく見事なのは良くわかる。
と豪華なゲストが並び、その演奏の素晴らしさはあるのだが、この作品はサウンド全体としてPedro Martinsサウンドを楽しむべきものでしょう。
ベストは5曲めにしたいと思います。
"Radio Misterio" Pedro Martins (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C3VHCNH3/ )
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