"Live at HAKUSAN EIGA-KAN" 坂田明, 瀬尾高志

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坂田明と瀬尾高志の白山のジャズ喫茶"映画館"でのライブ
坂田さんは、個人的にはドラムの藤掛さんが主宰するFullDesign
Record(http://fulldesign.sakura.ne.jp/info/index.html)でリリースされているアルバムで多く聴いてます。
近作は、トリプルエッジとの共演盤で2020年に "Live At Pit Inn"
その他未聴のアルバムを漁ってみるといろいろ出てくるので、いろいろと精力的に活動していることがわかります。自分の知らないだけです。
このあと新作、"近所の旅人" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CCYTJ8BB/ )のリリースも控えているようです。

本作のメンツは以下の通り
坂田明(As,Cl,Vo)、瀬尾高志(B)

演奏曲はすべて坂田のオリジナル
1.Cinema paradox
2.天変地異(Natural disaster)
3.入道逝去 (The Death of Kiyomori)
4.決断(Decision)
5.流浪(Wandering)
6.死んだ男の残したものは

坂田のアルトサックスの低音から高音まで満遍なく駆使しながら高速にまくしたてるような絶叫。
興が乗ってくると高音が強く主張してくる坂田らしいサウンドがさく裂。
そんな坂田の絶叫に絶妙かつ機敏に反応したアルコ弾き多めで、ピチカートは強タッチでこちらもかなり激しい演奏を返していく瀬尾のベース。
絶叫系フリースタイルの応酬ではあるが対決然とした様相はあまり呈しておらず、本来ならヒリヒリするような緊張感を感じるべきサウンドを期待したいのかもしれないが、それよりも両者の掛け合いがユーモラスな雰囲気すら感じさせる。
両者とも和のテイストを色濃く感じさせているところが良い相性をもたらしているようにも感じられる。
3曲めと6曲めが坂田の迫力ある語り。
「あわれなりしことなり」で鐘をチーンと鳴らして終わるそんなトラック。

ベストは1曲めにしましょう

"Live at HAKUSAN EIGA-KAN" 坂田明, 瀬尾高志 (https://www.amazon.co.jp/dp/B09RQ68NVQ/ )

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