“Private Notes” "ゲストハウスで昼寝" 松風鉱一

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Studio wee レーベルから発売され、ライブ収録が国立の名店 "No Trunks"で行われたアルバム2枚をまとめて紹介します。
"Private Notes"が2005年、"ゲストハウスで昼寝"が2006年のリリースで、おおよそその頃のライブを収録したものですが、複数日のライブからの音源のようです。

メンツはいずれも不変で以下のとおり。
このメンツでのライブはその数年後に同じNo Trunksで体験しています。
松風鉱一(Ts,As,Bs,Bcl,Fl)、加藤崇之(G)、水谷浩章(B)、外山明(Ds)

演奏曲は、それぞれ以下のとおりで詳しく調べてないですが、大半が松風さんのオリジナルなんだと思います。
“Private Notes”
1. K2
2. J・C・ナガセ
3. ブルー・ブラックの階段
4. マリオネット
5. ナンバー513
6. ジグザグ・カウント
7. サンデイ・アフタヌーン
8. w.w.w.

"ゲストハウスで昼寝"
01. ライフタイム・ブルース
02. あや
03. オールド・伝馬町スト リート
04. 川の中へ
05. 焼酎島の黒木さん
06. ゲストハウスで昼寝
07. ちりめんじゃこの歌
08. 泣いたり笑っ たり
09. バンブー・ジャム
10. ずっとふたりで

通して数回聴いて大まかなイメージをつかむことが多いんですが、ここで聴いてる 2作はちょっと気だるい雰囲気を感じさせる8ビートの曲が多めという印象。
"Private Notes"の2曲めがロックなビートを前面に出していて、"ゲストハウスで昼寝"の4曲めは少し重苦しい雰囲気を前面に出しているところが、アルバムごとの大雑把な印象に繋がっているんだと思う。
同じメンツ、同じハコでも、演奏の醸す印象ってのは、その時々でちょっとずつ違ってくるというのがよくわかる。
松風のちょっとぶっきらぼうにも聴こえるような、でも魅力的な味わいのあるフレーズが、いぶし銀という語がよく似合う。
外山のいつ聴いても惹きつけられる独特の間合いのドラム。
加藤のフォーク、ブルース、ロックとかのテイストをほのかに感じさせるギター、ときとしてギターらしからぬ音なんかも入れてくる。
水谷はエレベを使っていると思うが盤石なフレーズを安定の低音で聴かせる。
なんて感じのそれぞれのサウンドが相まって、それでいて全体的に和のテイストを感じさせるような独特な雰囲気を醸成する。
久々にがっつりなな中央線ジャズをたっぷりと堪能させていただきました。

"ゲストハウスで昼寝" (https://www.amazon.co.jp/dp/B004LWF3OG/ )

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