"Undercover" Kurt Rosenwinkel
Kurt Rosenwinkelがギターを弾く新作がようやくリリースされました。
2020年の "Angels Around" が狭義のKurt Rosenwinkelらしいリーダー作の最新作で、その前の"Caipi"からリリースされたリーダー作を並べると以下のようになります。
1992年の発掘音源、2ギタートリオ、純フュージョン、ピアノ演奏、ショパン演奏、バリトンギターソロと実に多彩なパフォーマンスを見せています。
"Do It 1992" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/470101116.html )
"Searching The Continuum" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/472101629.html )
"Angels Around" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474875971.html )
"Eyes To The Future Vol.1" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484468494.html )
"Plays Piano" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/485983366.html )
"Chopin Project" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/489626104.html )
"Berlin Baritone" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/498740671.html )
もっとも、参加作も大量で、ブラジル関連、Brian Blade FellowShip、1曲だけ客演も含めると、書き出さないが、相当数なもんで渇望感は全然ありません。
本作は、Aaron Parksを擁したカルテット編成。Aaron Parksの新作も2020年から出てないので待たれるところ。
Kurt Rosenwinkel(G)、Aaron Parks(P)、Eric Revis(B)、Gregory Hutchinson(Ds)
演奏曲はすべてKurt Rosenwinkelのオリジナルで全部で6曲。
1 Cycle Five
2 The Past Intact
3 Sole
4 Our Secret World
5 Music
6 Undercover
オリジナルだらけのコンテンポラリ系ということにはなるが、オーソドックスなジャズの気配を感じさせるようなサウンド。
ただしKurt Rosenwinkelの演奏の範疇ではという但し書きはいると思うが..。
冒頭曲が拍がちょっと取りにくいが攻め系の格好良い曲、4曲めが2010年にリリースされたアルバムのタイトル曲。
5曲めは3拍子のしっかりワルツ然としたほっこりさせる曲。
Aaron Parksが、エレピだけを使っているのだが、ソロの格好良さは言うに及ばず、バッキングが実は印象的な良い演奏で、フロントのカートのギターだけを聴いている満足度とはまた違った満足度を得られている。
6曲め冒頭では美麗なイントロを聴かせている。
Gregory Hutchinsonが硬めの音色で、ちょっとメカニカルな感じのドラミング。
このサウンドがこのバンドにハードな雰囲気をもたらしているような感じ。
バンドの雰囲気作りという意味では、安定感のあるEric Revisのベースも相当効いているとは思う。
Kurt Rosenwinkelの個性的なギターサウンドはここでも健在。
これぞ!という演奏をたっぷりと楽しませてくれている。
ベストは 2曲めにします。
"Undercover" Kurt Rosenwinkel (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C7HC54KQ/ )
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