"ホームグランド・アケタ・ライブ" 渋谷毅オーケストラ
渋谷毅オーケストラの作品は、過去に6作出ているようでその全貌は以下のとおり(wiki調べ)
"LIVE 1989" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07V3V1F91/ ) 1989
"LIVE '91" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63258781.html ) 1991
"酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図" (https://www.amazon.co.jp/dp/B001AQ9MFW/ ) 1993
"TAMASA" (https://www.amazon.co.jp/dp/B001AQ9MG6/ ) 1997
"ホームグランド・アケタ・ライヴ" (この紹介) 1999
"ずっと西荻" (https://www.amazon.co.jp/dp/B001AQ9MGG/ ) 2003
渋谷オーケストラは、現在もメンツを変えてずっと継続されていますが、残念ながらライブでは未聴。
最近、初期(1991,1993)の2枚を合わせた2枚組での復刻がされたので、最近のメンバーでのアルバムリリースなんてのもあったらいいなと薄々期待したいところ。
メンツは、固定されているわけではないのでアルバム、ライブごとにいろいろと変化はしていそう。
すぐに調べられた3作(本作含む)と最近のライブのメンツを書いてみます。
1989
渋谷毅(P)、吉田哲治(Tp)、松風紘一(Bs)、武田和命(Ts)、松本治(Tb)、廣木光一(G)、石渡明廣(G)、川端民生(B)、古澤良治郎(Ds)
1991
渋谷毅(P)、林栄一(As)、臼庭潤(Ss)、松風鉱一(Sax)、峰厚介(Ts)、松本治(Tb)、石渡明廣(G)、川端民生(B)、古澤良治郎(Ds)
本作
渋谷毅(P)、松本治(Tb)、松風紘一(As)、津上研太(As)、峰厚介(Ts)、石渡明広(G)、川端民生(B)、古澤良治郎(Ds)
最近
渋谷毅(P)、林栄一(As)、津上研太(As)、峰厚介(Ts)、吉田隆一(Bs)、松本治(Tb)、石渡明廣(G)、上村勝正(B)、外山明(Ds)
武田, 松風, 川端, 古澤の4氏が鬼籍に入り、松本治、石渡明廣がずっと残っていることはわかると思います。
演奏曲は以下のとおり。
01 GREAT TYPE
02 BALLAD
03 STRANGE WOOD BLUES
04 WALTZ FOR AKETA
05 WHAT MASA IS-SHE IS OUT TO LUNCH
06 CHA RA RA
07 SOON I WILL DONE WITH THE TROUBLES OF THIS WORLD
08 LOTUS BLOSSOM
良い意味での緩い感じ、曲の勢い、多くの場面でのソロのテンション、とか、渋さ知らズを筆頭に、多くの邦人ビッグバンドに近い雰囲気を感じるのは中央線ジャズのDNAもあるんじゃないかと推察。
古澤の乾いた音色のパワフルなドラム、川端のゴリッとしながらエモーショナルなベースがよく利いている。
この両者は生で聴くことが叶わなかった。ちょっと悔やまれると感じるくらい。
さすがにここでは主役がピアノということで、イントロ、ソロとかでのピアノの露出頻度が高く印象的に聴かせるアレンジが施されている。
サウンドバランス的にも、他の邦人ビッグバンドのいろんなアルバム以上にピアノがしっかり聴き取れるようなバランスになっている。
実際には、ピアノだけでなく数曲でオルガンを弾いていて、アグレッシブな曲でその比率が高い印象
さらに、石渡の泣きのギターが良い味を出していて、バンドの全体的なイメージとしても、この石渡のギターサウンドが占める割合は相当高いと思う。
とくに7曲め後半のソロとか素晴らしい。
全体として、とくに美麗に聴かせるべきパートでのていねいなアンサンブル、端正な響きとかが見事で、この辺は渋谷オーケストラの真骨頂といっても良いんでしょう。
ベストは 2曲めにします
"ホームグランド・アケタ・ライブ" 渋谷毅オーケストラ (https://www.amazon.co.jp/dp/B00005EU12/ )
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