渋谷毅, 早川岳晴 デュオ (20230908)

20230908a.jpg
先週に引き続いてのライブ。
今回は、渋谷毅、早川岳晴のデュオで、3月にあった前回もこのデュオは見ています。

早川さんがこのライブの少し前に事故にあわれたとかで、渋谷さんのソロになることもあやぶまれましたが、アコベでなくエレベなら大丈夫ということで、そのままデュオでのライブになったようです。
たしかに、見た目には怪我をされているようには見えず、ちょっとびっこをひいているかなくらい。
実際には、体のあちこちが痛かったようですし、終演後足にサポーターを巻いていたので、まだまだ万全とはいえない状況だったようです(お大事にしてください)

18時開場直後にお店に着いたら、カウンターで渋谷さんは静かに譜面を眺めていました。
ピアノもベースもしっかりセッティング済みで、今回はもしかしたらリハーサルまで終わっていたかもしれない。
台風直撃の日だったので、もしかしたら早めにお店に入っていたのかもしれません。
舞台は、デュオ時の定番配置のピアノを左手前に移動したもので、ピアノの定位置ちょっと手前あたりに早川が座る。
定刻を5分ちょっとも過ぎたところで、両者舞台へと歩いてきて演奏開始。
とくにMCがあるわけでもなく、おもむろにピアノを弾き始める。

これまで、1曲終わると、長らく譜面を漁って次の曲を決めるような場面に何回か遭遇したが、今回はらほぼ譜面を漁る場面はなく、逆に譜面を見ないで演奏している場面が多かったくらい。
いくつかはあらかじめ決めてあった曲で、B♭のブルース、Amのブルースなんて言って始めた曲があったので、いくつかは即興での演奏だったよう。全然そんな感じでなく良い曲でした。
スローな曲と言いつつ出してきた譜面を見せつつ1~2フレーズ弾くことで早川さんに曲のニュアンスを伝えて曲の演奏に入っていったり、といった感じで演奏を続けていく。
ひとしきりテーマからピアノ即興と演奏すると、渋谷さんが首を右に曲げて合図をすると、早川さんのソロになだれ込むような展開。
曲の進行はその場その場で決まっていくのはジャズの常套だとしても、さすがの名手二人の演奏、まったく破綻をみせず、それぞれの魅力を全開にしたような演奏を聴かせるのは感嘆しかない。
2ndセットの冒頭3曲がCarla Bley由来の曲を並べてきました。
お店の宣伝文句が、Carla Bley好きの渋谷さんに、エレベの早川さんはSteve Swallow化するなんて書かれてましたが、早川さんはしっかり終始早川さんでSteve Swallowの片鱗すら見せてなかったと思います。

演奏曲数は、1st Setが5曲くらいで50分弱くらい、2nd Setが6曲くらいでこちらも50分くらい。
すぐにアンコールに入って、今回は、Round About Mifnightでした。
あいかわらず、見事な渋谷ワールドをたっぷりと堪能させていただきました。

この記事へのコメント