"帰る方法3" 松本治/渋谷毅
渋谷毅さんの一連のデュオ作のうちいくつかを以前集中的に聴かせてもらってました。
"無銭優雅" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/498924754.html ) 津上研太
"蝶々在中" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/481276738.html ) 川端民生
"BLUE BLACKの階段" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/488427408.html ) 松風鉱一
"月の鳥" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/485869251.html ) 石渡明廣
"しーそー" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/488427448.html ) 森山威男
たしか、渋谷毅オーケストラのメンバーとのデュオ作を作っていくというシリーズになっていたらしいですが、平田王子さんとのデュオとか助川太郎さんとのデュオとかそれ以外の作品も存在します。
"Goodmans" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/498636615.html )
本作はトロンボーンの松本治さんとのデュオで、「渋谷毅オーケストラのメンバーとのデュオ作」シリーズの1枚ということになります。
松本治(Tb)、渋谷毅(P)
演奏曲は、松本さんのオリジナルが4曲に、Miles Davis, Duke Ellington, Tadd Dameron, Charlie
Parkerで全部で8曲。
1.AFTERNOON MELANCHOLIC WHEN WIND BLOWS
2.NO ONE SEES IT
3.BOPLICITY
4.COME SUNDAY
5.帰る方法3
6.イヌの生活
7.SOULTRANE
8.BLUES FOR ALICE
スローテンポのゆったりとした曲調が中心。
渋谷の左手で奏でられる低音のフレーズが、ゆったりとした雰囲気をより助長していくような伴奏となる。
右手は伴奏に加わるときはより控えめに、ソロでは饒舌にしっかりとした意志を感じさせるような演奏を聴かせる。
さらにそこに、松本のトロンボーンの力感のない音色での力感のあるフレーズ、情感たっぷりのサウンドが乗ってくる。
音数がまるっきり少ないというわけではないが、感覚的には実際以上に空間感をたっぷりと感じさせるサウンドは、渋谷毅のデュオ作で楽しめる独特な音空間だと思うが、本作でもそれはたっぷりと享受することができる。
良い味わいを醸し出していて、渋谷さんのピアノはやっぱり良いなぁとしみじみと感じた次第。
ベストは 2曲めにしましょう
"帰る方法3" 松本治/渋谷毅 (https://www.amazon.co.jp/dp/B001ACLNJE )
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