"Up High, Down Low" Alan Ferber

2_451.jpg
Alan Ferberは過去に1作リーダー作を聴いている
自blogを検索すると、他に参加作もいくつかででてくるが、大半がビッグバンド、ラージアンサンブル。
本作はジャケには Nonet と記載されているが、クレジット上は11人の名前が載っているが、最後に記載の2人が1~2曲だけで参加なのでゲスト扱いなんでしょう。

そのメンツは以下のとおり。なかなかに錚々たる面々という名前が並ぶ。
Alan Ferber(Tb)、
Scott Wendholt(Tp,Flh)、Jon Gordon(As)、John Ellis(Ts)、Chris Cheek(Bs)、Nir Felder(G)、David Cook(P,Org,Kbd)、Matt Clohesy(B)、Mark Ferber(Ds)、
Charles Pillow(As,FlCl,Bcl:2,8)、Daniel Diaz(Per:1)

演奏曲は、Alan Ferberが5曲、Harry Warren(4), Joni Mitchel(6), Norah Jones(8), Chris Cheek(9)で全部で9曲という構成。
1. Uphigh,Downlow
2. Brimstone Boogaloo
3. Ambling
4. The More I See You
5. Inhindsight
6. Cherokee Louise
7. Violetsoul
8. Daybreaks
9. Icefall

管のアンサンブルを要所で効果的に使うことで、音の表情、音の拡がりをしっかり感じさせる音作り。
さらにピアノ、キーボードを効かせることで、多くの大所帯バンドのサウンドとは一線を画す。
4曲めとかいくつかの曲で、ピアノをイントロで大きく取り入れるアレンジは大所帯楽団感を希薄にしていて、斬新な気がしている。
曲調としては、たぶんきっちり合わせたキレの良いアンサンブルが目立つことにより、ラージアンサンブルと言うよりは、近代ビッグハンドの範疇と言ったほうがあっているようなサウンド。
曲によって(2曲めとか)はオルガンを駆使したキレの良いサウンドがちょっと古い映画音楽を彷彿とさせるようなゴージャスな雰囲気をすら感じさせる。
主体は、もちろん管楽器のアンサンブルになると思うが、聴いていて印象的なのは、多くの楽器をフィーチャーしたソロで、リーダーであるトロンボーンが多いのは当然として、トランペットの登場頻度も高く、いずれもたっぷりと時間をかけている。
さらに数曲では、ピアノ、ドラム、ギターのソロも楽しめる
ギターが Nir Felder だが、さすがに中編成バンドだと、始終ギター音が聞こえているような状況とはならない。
が、5曲めとか9曲めとか、数曲でとるソロはなんとも格好良いサウンドを聴かせていて、かなり耳を持ってかれる。スゲェスゲェ

ベストは、9曲めにしましょう!

"Up High, Down Low" Alan Ferber (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C6Z2YSKZ/ )

この記事へのコメント