"Continuing" Tyshawn Sorey
最近話題のドラマーTyshawn Soreyの新作が出ました。
過去にBill Laswellを含む3者並列表記のアルバムを聴いて、Vijay IyerのECM盤に入っているのも聴いてますが、話題になってた前作"Mesmerism"(https://www.amazon.co.jp/dp/B0C3JGLCXS/ )は、気になってたんですが値段がこなれず購入を見送ってました。
とはいえ、参加作はいくつか聴いていまして、Bill Laswellを中心とした "On Common Ground" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/478969424.html ) とか、Vijay Iyerの "UnEasy" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482070327.html ) などが自blogを漁ると出てきます。
本作のメンツは以下のとおりで、これは気になってた前作と同じ。
Aaron Diehlは2011年の新譜会で気になってたようですが、気になっただけで終わってました..。
Tyshawn Sorey(Ds)、Aaron Diehl(P)、Matt Brewer(B)
演奏曲はWayne Shorter, Ahmad Jamal, Earl Brent, Harold Mabernで全部で4曲。
1.Reincarnation Blues
2.Seleritus
3.Angel Eyes
4.In What Direction Are You Headed
10分超えの演奏が4曲という構成。
いずれの曲もゆったりとしたテンポ。
3者が3者とも、曲調と曲の展開とを考慮した、しっかりとコントロールされたタッチで一音一音丁寧に丁寧に音出ししていく。
派手な立ち回りというより、巧みな立ち回りと言いたいようなサウンド。
Tyshawn Soreyは、曲に沿ったドラミングというよりはテンポに沿ったドラミングと言う言い方が合っているんだと思う。
たたし、まったく凡庸なんてことはなく、非常に味のあるサウンドでかなり引き込まれる。
過去の参加作の文言を読むと音数は多いという語が多く出てくるが、ここでは音数を絞ったストイックなサウンドで勝負してきている。
Aaron Diehlのピアノが強タッチではないが粒立ち良い音。
音数は多くないがツボを心得たフレーズが格好良くて惹かれる。
Tyshawn Soreyのドラミングともよくマッチしている。
自分の聴取はリーダー作としては初Tyshawn Soreyなので、高評価な文章になっていると思うが、巷では前作のほうが評価が高いようなので、そこは言い添えておきます。
ベストは1曲めにしましょう
"Continuing" Tyshawn Sorey (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C24V5MRQ/ )
この記事へのコメント