"Landed On The Moon" 渡辺翔太

2_457.jpg
渡辺翔太のリーダー作を聴くのは、これが3枚め。前作までの紹介は以下の通り。
他にも参加作はいくつか聴いていて、実はけっこうな頻度で聴いていることになる。

本作は"Folky Talkie"以来のレギュラートリオ作で、さらに前作同様ボーカルの数曲で入る。
ただし、そのボーカリストは、吉田沙良からRuri Matsumuraに変わってます。
Ruri Matsumuraをちょっと調べたら、最近話題になってきているSSWのようです。
渡辺翔太(P)、若井俊也(B)、石若 駿(Ds)
Ruri Matsumura(Vo:2,8)

演奏曲は、渡辺のオリジナルが9曲に、charlie Chaplinでぜんぶで10曲。
1. Mancha-
2. Friends
3. Unbirthday
4. That's the Way Life Goes
5. Lullaby
6. SMILE
7. Daydream
8. Her Marmalade
9. Table Factory
10. Correndo ó verão

レギュラートリオのアルバムではあるが、本作でもこれまで同様にボーカル曲が入る。
しかも 2曲めなんて前半に入れて、アルバムごとに曲順が前に来ているのは、ボーカルを入れる意味合いが増しているが故なんでしょう。
そのボーカルが吉田から松村に変わっているが、もう少し可愛らしい声音と聴いたが意図はなんだったか。
とはいえ、主体はピアノトリオによる演奏にあると思っている。
リーダーの渡辺のピアノはアコピを主体に、曲によってエレピを使い、低音から高音までシームレスに両手の役割をしなやかに入れ替えながら美しくもノリの良いサウンドを奏でる。
こんな風におおらかに歌うようなスタイルは、渡辺の真骨頂といっても過言ではないくらい。
石若も、最近の演奏の中ではグルーヴ感のある演奏を披露していると感じたが、曲調が個人的に気に入ってる石若のサウンドに合致しているということかもしれない。
ボーカルのバッグでの演奏は、最近増えてきているJ-POP関連の仕事から、よりツボを抑えた演奏になってきているんじゃないかと推測。
ボーカル曲では、そんな石若共々、ピアノ、ベースを含めて良い具合に攻めた演奏をしていて、歌唱を無視して聴いていても楽しめるようなクオリティ。

前述の通り、 2曲め、8曲めがボーカル入りで、5曲めがピアノだけで奏でられる。

ベストは6曲めにします。
"Landed On The Moon" 渡辺翔太 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C7R87F5G/ )

この記事へのコメント