"渋やん" 渋谷毅
渋谷さんの演奏はソロがベストで、デュオは許容というとストイックすぎるが、それくらい小編成での演奏が素晴らしいと個人的には思っている。
デュオ以上の編成となるとオーケストラ作を最近は聴いたくらいか。
ソロ作はこれまで6作リリースされていて、本作を除いてすべて聴いています。(しっかり買いました)
"PIANO SOLO LIVE" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/498335391.html ) 2023
"カーラ・ブレイが好き!!" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/491759541.html ) 2022
"Famous **" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/480926544.html ) 2007
"Afternoon" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/485983148.html ) 2002
本作は1982年の作品で、一番最初にリリースされたソロ作ということになります。
渋谷毅 (p)
演奏曲は、オリジナルが2曲(1,6)と、Duke Ellington, Thelonius Monk等を含むスタンダード多めの選曲。
1.ルナジリオ
2.オールド・フォークス
3.エストレリーター
4.マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ
5.ソリチュード
6.タリラリ・ブルース
7.ボディ・アンド・ソウル
8.ミステリオーソ
9.ジプシー・ラブ・ソング
聴きながらつらつらと文字を書いていくと、
主旋律を奏でる右手が、しっかり饒舌、明るさのあるフレーズ、音数多め、主張のしっかりした演奏
伴奏を担う左手が、寡黙、溜めを効かせるような、やさしめのタッチ、重厚な音色
と、左右の手を別々にして、こんな語が並んだ。
この性格の異なる両手の絶妙なバランスが、渋谷サウンドを作り出しているということをあらためて認識したしたような感じ
過去のソロ作でここまで演奏を明瞭にこうだと思った記憶がなく、この作品が初期のもので渋谷さんもまだお若く
メリハリのある演奏をしているからではないかと推測。
この文章を公開する前に、近作を再度聴いてみたが、7曲めのBody & Soul が、本作と近作で演奏されていて比較するのに好適であるが、右手と左手の役割が歳とともに良い意味で曖昧になってきているような感じで、近作では柔らかく丸い演奏と感じられるが、こちらはメリハリがしっかりしていてダイナミックな演奏が楽しめるような印象。
演奏から年代の差を如実に感じられる。
ベストは6曲めでしょう
"渋やん" 渋谷毅 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07Z743842/ )
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