"Hamburg 1972 1st Set" Keith Jarrett

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Keith JarrettのBootlegを中古で見つけて買い込んできたもの。
棚に並べられているときに、宣伝の紙が封入されていて、ECMから2015年にリリースされたアルバムと同じ日の録音とのこと。
ECM盤のほうは同日の2nd setで、本作は1st setの音源だそうです。
1972年というと、Miles Davisのバンドを辞めて、アメリカンカルテット、ヨーロピアンカルテットを結成する前後で、ソロ作"Facing You"(https://www.amazon.co.jp/dp/B001BOX2Y0/ )をリリースした直後という時期にあたり、Keith Jarrettの活動の幅が広がっていく頃ということになろうかと思います。

メンツは、そのアメリカンカルテットのベースとドラムということになります。
Keith Jarrett(P, Fl, Per, Ss)、Charlie Haden(B)、Paul Motian(Ds)

演奏曲は以下のとおりで、一連ライブの前半と後半というのECM盤とのダブりはありません。
1.El Juicio
2.MoonChild
3.Follow The Crooked Path
4.Standing Outside
5.Bring Back The Time When (If)

音はさすがに、正規リリースされたものに比べれば相当に悪いが、これはしょうがないところでしょう。
音質の差は如何ともしがたいとして、演奏のクオリティとしては同じ日の演奏であるから、選曲は気にするにしてもそう大きくクオリティに差がある感じもなく、あまり比較しても意味がないような気がする。
キースは、ピアノだけでなく、タンバリン乱打な場面あり、スピリチュアルなサックスを吹き、とこちらでも八面六臂の演奏を披露している。
強いて言えば、キースの唸り声がより艶めかしい場面があるのがレアと言われればレアかもしれない。
これを聞きたい人がどれだけいるかは言及しない。
そういう意味でも、総合的にも、ECMからリリースされた正規盤を聴いておけば充分であるってことになるんでしょう。
こちらは、落ち穂拾い、マニアック嗜好の音源という認識で良いと思います。
あるなら聴きたいというのが。。。
もちろん、スピリチュアルなひりひりする演奏の素晴らしさが真骨頂だとは思うが、実は2曲めの美旋律がこれまた素晴らしい。

ベストは、4曲め

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