"Quatrain" Gyan Riley/Julian Lage
鬼才John Zornが主催するTzadikレーベルからリリースされた、ギター2人によるアルバム。
その2人がタイトル欄記載の人で、前作がさらにBill Frisellも加えたギタリスト3人のアルバムでした。
"Garden Of Forking Paths" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490183124.html )
この作品が、アルゼンチンの作家 Jorge Luis Borges の作品からインスパイアされた楽曲が並んでいたようですが、本作はリチャード・ヒューズの代表作「ジャマイカの烈風」という作品が元になっているとのことで、
これも聴かせてもらった音源です。
メンツですが、この2人のアルバムも過去に聴いていました。
"Book Beriah Vol.4: Chesed" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64807363.html )
Tzadikレーベルでは他にも共演作はあるようです。
Gyan Riley(G)、Julian Lage(G)
演奏曲は以下の5曲。上述のとおり「ジャマイカの烈風」にインスパイアされた曲ということになります。
1.The Innocent Voyage
2.Restless Melancholy
3.Hallucinations
4.Amor Fati
5.A Childhood Memory
全体を俯瞰しての印象は、 2本のギターによるアルペジオの応酬という感じ。
曲調は、ミニマルな気配を多く含んだ環境音楽とか、牧歌的な雰囲気を感じさせるフォルクローレとか、そんな気配を感じさせるような。
基本は美しい旋律が続くがちょっとだけおどろおどろしい気配も内包したような作風。
なんだかんだで、両者のギターのうまさが際立っているところが、なんといっても聴きどころに繋がっている。
前作でも記載しているが、本作も「軽快に奏でられるアルペジオの重奏といった様相で、聴いて気持ち良く音楽に身を委ねられるような、そんなサウンド。」と言える。
この文を書くのに何度か聴いているが、全然飽きていないのは事実です。
ベストは1曲めにします。
"Quatrain" Gyan Riley/Julian Lage (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C58C48MX/ )
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