"Foresight" 大林武司
大林武司のリーダー作を聴くのはこれが初になります。
過去に、黒田卓也、石川紅奈のアルバムに参加しているのは聴いています。
"Zigzagger" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63889659.html )
"Fly Moon Die Soon" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/492782568.html )
たぶんですが、Tokyo Jazzだったかで、workshopみたいなことをやってるときに彼が出演していてそれを見たような気もするのですが、記憶定かではありません。
本作は石若駿が入っていて食指が動いたのですが、半分だけだったのでちょっと悩んで結局購入を決めています。
メンツは以下のとおり。2つのトリオと、ソロで1曲演ってます。
Trio Standards(1,4, 5)
大林武司(P)、粟谷 巧(B)、石若 駿(Ds)
Trio Renaissance(2,3,7)
大林武司(P)、小川晋平(B)、中村雄二郎(Ds)
Solo(6)
大林武司(P)
演奏曲は、大林のオリジナルが3曲、Alan Jay Lerner, Victor Young, Miles Davis, Ornette Colemanで全部で7曲。
1. If Ever I Would Leave You
2. Stella by Star Light
3. V.S.
4. Four
5. Lonely Woman
6. Portrait of Bill
7. Foresight
大林のピアノは、タッチは全体としては強めで、あまり音を響かせないタイプの弾き方と聴いた。
単音弾きよりも 2.3音一緒に弾くようなスタイルで弾く場面が多めで、そこでリリカルな雰囲気を出してきているような印象。
さすがに速いフレーズは単音攻めに転じるが、そんな場面はタッチを強くして演奏を盛り上げてくる
さらに要所ではカッと堅い音でサウンドを引き締めるような所作もみせ、メリハリのある演奏は美しさと派手さを両立しているような感じ。
7曲めのタイトルはBill Evansのことだと思うが、あまり大林のピアノからBill Evansのリリシズムは感じられないかなぁ..
このアルバムには、2つのトリオでの演奏が含まれているが、石若のドラムは軽やかなフットワークを見せるようなもので、対する中村のドラムは重量感を感じさせるようなもの。
ベースも石若と組んでいる粟谷のほうが幾分軽やかな印象で、石若入りバンドのほうが全体に軽やかな演奏になっている感じ。
曲は、Miles Davis, Ornette Colemanなのであえてそういう演奏にしているんでしょう。
ベストは1曲めにします。
"Foresight" 大林武司 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CDDJ7LKK/ )
この記事へのコメント