"Heartbeat" Ben Winkelman

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本作は、完全にメンツ買い。Gilad Hekselmanの参加が決定打でしょう。
リーダーのBen Winkelmanというピアニストは初聴きです。
少し調べてみたら、2005年に初リーダー作をリリースし、これまでに5枚のリーダー作が出ていたようですが、すべてピアノトリオ。
2019年の前作が本作と同じベース、ドラムでのトリオだったようです。

本作のメンツは以下のとおりで、ピアニスト以外はお馴染みの名前が並びます。
Ben Winkelman(P)、Matt Penman(B)、Obed Calvaire(Ds)、Gilad Hekselman(G)

演奏曲は下記9曲、すべてBen Winkelmanのオリジナル。
1. Praise
2. Fort Tilden
3. Chilches
4. Wandering
5. Isolation
6. The Wonky Waltz
7. The Plague
8. Heartbeat
9. Machine

Ben Winkelmanの可愛らしさを感じさせるようなピアノを主役においた8ビート中心の爽やかな雰囲気が漂う楽曲が並ぶ。
ベースのMatt Penmanもそんなピアノに呼応しか演奏を繰り広げ、さらに曲調にあったObed Calvaireの軽やかでしなやかなドラムが華を添える。
Matt PenmanのソロでのメロディアスなフレーズにBen Winkelmanの影響がよく出ているような印象。
Gilad Hekselmanは曲によって前面に出てくる度合いがずいぶん異なるが、数曲で披露しているソロはいずれも聴き応え充分。
2曲め中程の音階を下がっていくフレーズは、相当カートを意識していると思わせる。
後半 2曲での演奏が、Gilad Hekselmanらしくて格好良い。
このアルバムは、6曲めが最たるものだと思うがBen Winkelmanの奏でるピアノの可愛らしいフレーズをフィーチャーした曲の印象が強く、ギターをつまみにピアノを楽しむのが楽しいと感じられる。

ベストは、9曲めでしょう。

"Heartbeat" Ben Winkelman (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CCLML4LQ/ )

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