"Where Are We" Joshua Redman
Joshua Redmanの新作は、女性ボーカルが大幅にフィーチャされたもの。
近作は、Brad Mehldau, Christian Mcbride, Brian Bladeとの4頭作が2作立て続けにリリースされています。
"Roundagain" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477114018.html )
"Long Gone" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/494357300.html )
本作もAaron Parks, Joe Sanders, Brian Bladeと豪華なメンバー。
さらにゲストも豪華で、各1曲づつではあるが、Kurt Rosenwinkel, Joel Ross, Nicholas Payton, Peter Bernsteinなんて名前が並ぶ。
ボーカルのGabrielle Cavassaは、もちろん初聴きになるが、2020年に初リーダー作が出てるようなので若い人なんでしょう。
そんなメンツは以下のとおり。
Joshua Redman(Sax)、Gabrielle Cavassa(Vo)
Aaron Parks(P)、Joe Sanders(B)、Brian Blade(Ds)
Kurt Rosenwinkel(G:2)、Joel Ross(Vib:3)、Nicholas Payton(Tp:6)、Peter Bernstein(G:7)
演奏曲は、Joshua Redmanのオリジナルに、Bruce Springsteen, Count Basie, Gabriel Kahane, Jimmy Webb, Eddie DeLange, Lorenz Hart, John Coltrane, Frank Perkins, Jimmy McHughとスタンダードなどが並ぶ。
1. After Minneapolis (face toward mo[u]rning)
2. Streets Of Philadelphia
3. Chicago Blues
4. Baltimore
5. By The Time I Get to Phoenix
6. Do You Know What It Means To Miss New Orleans?
7. Manhattan
8. My Heart In San Francisco (Holiday)
9. That’s New England
10.Alabama (Intro)
11.Star Fell On Alabama
12.Alabama
13.Where Are You?
全体に、バラードというにはちょっと語弊を感じるが、ミディアムスローからスローなボーカル曲が並んでいるのは間違いのないところ。
Joshua Redmanのリーダー作ではあるが、主役はさすがにボーカルに譲っているようになるのは致し方のないところ。
ただし、要所でサックスがしっかり主張するような演出は施してあり、テーマは歌唱にまかせるが、最初のソロはサックスが担っていたり、ここぞというリフはサックスが出てきたりと、主役の座をバランスよくばらけさせている。
個人的趣向として演奏に注視したいところだが、聴いていてことさらにサックスのサウンドに注視するような必要はなく、それでも充分に目立っているので、音楽全体を普通に楽しみつつその時々にフロントに立つ演奏、歌唱に耳を傾けるようなごく真っ当な聴取が一番楽しい。
比較的平易で心地良い曲が並んでいるのでさらりと聴け、ボーカル主体のバラード調ということでボーカルに身を委ねていると、何度か聴いて聴き馴染んでくると歌伴のJoshua はかなり新鮮な味わいもあり、さらりと聴き流すのはちょっともったいない侮れなさをしっかりと感じてくる。
2曲めでのKurt Rosenwinkelは、控えめな演奏ではあるがしっかり自己主張しているのはさすが。
4曲め、7曲め、12曲めがインスト曲。
10曲めはサックスだけが伴奏するサックスとボーカルのデュオ。
ベストは、ボーカルが入らないが、けっこう惹かれてる4曲めにします。
"Where Are We" Joshua Redman (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CBNQ41QG/ )
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