"Dance Of The Elders" Wolfgang Muthspiel
Wolfgang Muthspielは、最近ではECMの顔と言ってもいいくらいの存在感を見せていると思うが、近作も2018年、2020年とコンスタントにリリースされ、前作は自身の年間ベストにも選んでいる。
"Angular Blues" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/475116027.html )
"Where The River Goes" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64642407.html )
メンツは、年間ベストに選んだ前作と同じトリオ編成で以下のとおり。
Wolfgang Muthspiel(G)、Scott Colley(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲は、Wolfgang Muthspielのオリジナルが5曲に、Kurt Weill, Joni Mitchellを加えて全部で7曲。
1. Invocation
2. Prelude To Bach
3. Dance Of The Elders
4. Liebeslied
5. Folksong
6. Cantus Bradus
7. Amelia
ECMらしいゆったりとしたテンポのゆったりとしたフレーズから始まる1曲め。
ちょっととっつきの悪さを感じさせるところもなきにしもあらずだが、後半でフレーズが明確になってくるとその雰囲気の良い音楽にうっとりとしてくる。
曲によって抽象的な感じが増したり、ちょっとクラシックな雰囲気が出てきたり、牧歌的なサウンドの曲があったりと表現の幅も程よく持ち合わせている。
そんなサウンドに、Scott Colleyのベースと、Brian Bladeのドラムが付かず離れずの良い立ち位置でのバッキングを入れてきて、この3人でのトリオの演奏の凄さを見せつけている。
Wolfgang Muthspielは、エレギ、アコギを曲によって使い分けているがアコギの曲は宗教音楽的な響きを感じさせるところもあるのは特筆。
相変わらず侮れない表現力の広さのあるギターサウンドを聴かせていて、このギターに惹かれているのは疑いのないところ。
ベストは7曲めにします
"Dance Of The Elders" Wolfgang Muthspiel (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CBT4RW3S/ )
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