"Movement" Daniel Santiago / Pedro Martins
Daniel SantiagoとPedro Martinsが共演しているアルバムは複数出ていまして、個人的にも気になるものは購入して聴いています。
自blogを漁ると、ざっと以下のようなアルバムが出てきます。
"Simbiose" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64501885.html )
"Song For Tomorrow" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482194818.html )
購入動機は、正直なところDaniel Santiagoというよりは、Pedro Martins目当てだったりしますが、彼の"Caipi"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64023568.html )でみせた音楽センスの印象が個人的には強過ぎであります。
メンツは、本作はこの両者だけで、ギターデュオになってます。
Daniel Santiago(G)、Pedro Martins(G)
演奏曲は、3曲が共作(3,7,10)で残りはDaniel Santiagoのオリジナル。
1.Curupira Modernista
2.Corpo
3.Maracatu
4.Salamandra
5.O que nao se pode impedir
6.Valentina
7.Liberdade
8.Missing Link
9.Movement
10.Se eu sentisse saudade
11.Na Chuva
アコギ 2本だけによる演奏。
正直、どっちがどっちかわからないくらいシームレスなギターで奏でられる極々美麗なサウンドが鳴り響く。
もっとも、ギタリストの区別がつかないのは自分がブラジル系ギターと大括りに聴いていて個性を聴き取れるようなフェーズに及んでいないが故でしょう
1曲めのボーカルから左がPedro Martinsと推測する。
曲の感じは、Toninho Hortaを範とするブラジルとかミナスとかで固有なコード使いを多く使っているのが感じられるが、これは彼らの出自からの影響で合っていると思います。
3曲め、8曲めの冒頭でのギターのフレーズとか、曲によっては如実にToninho Hortaからの影響を感じさせる。
それにしても、7曲めとかでの 2本のギターの絡み合うさまの、まぁ見事なこと、美しいこと。聴き惚れる。
Pedro Martinsというと、前述のとおりいまだに"caipi"の印象が強いことを前提に、この両者の演奏はアコースティックになると俄然ブラジル風味が色濃く感じられ、
Pat MEtheny ~ Kurt Rosenwinkelへと2世代に渡って影響を与え続けてきたToninho Hortaひいてはミナスサウンドの存在の大きさ、影響力の大きさを強く感じさせる作品に仕上がっている。
ギター、とくにブラジル系のギターサウンド好きにはこの上なく聴き応えのあるアルバムだと思う。
ベストは、5曲めにします。
"Movement" Daniel Santiago / Pedro Martins (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CJCHRKR3/ )
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