"An Indian's Life" Henri Texier
Henri Texierのリーダー作を聴くのは、2020年の "Chance" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/475116260.html )以来。
ただしこの作品がリーダー作としては初聴きだったので、名前は昔から認知していたんですがそれだけ自分には縁薄い人ということになります。
本作はタイトルのとおり、アメリカ原住民の生活を描いたものですが、後ろにも書きますが、下の音楽を聴いた印象はこのタイトルを見ないで聴き進めたもの。
前情報がまるっきりなくてもその情景を描けるようなサウンドでした。
メンツは前作と7~8割は同じ人が揃います。
Henri Texier(B)、Sebastien Texier(As,Cl)、Sylvain Rifflet(Ts,Cl)、Gautier Garrigue(Ds)、Manu Codjia(G)、Carlo Nardozza(Tp)、Himiko Paganotti(Vo)
演奏曲は以下のとおり。すべてHenri Texierで良いと思います。
1. Apache Woman
2. Black Indians
3. Miss Canthus
4. Black And Blue
5. Mingus Love Call
6. No Fear Song
7. Hopi Hippie
8. Steve And Carla
前述のとおり、アルバムタイトルはおろか、各曲のタイトルも未確認な状態で聴き始め、その状態で感じたまま書き記してます。
と前提しますが、あらためてアルバムタイトと曲のタイトルを見ても、露骨にならない範疇で見事に情景を描いているところが、描写力とともにバランス感覚も見事にであることをがっつりと認識した次第。
攻撃的な曲、悲しみのなかに力強さを感じさせるような曲、少しの抑揚で淡々とした展開が続く曲。
ちょっとした疾走感のある打楽器が勢いをつける曲、獣の叫びが入る恐怖感を煽るような曲と、あとから確認したタイトルが如実に表している通り、原住民の生活を描いているような情景を感じさせる曲が並ぶ。
曲の雰囲気は上述のとおりであるが、演奏自体は柔らかめな音色だがキレのある演奏なので聴いていてダレるようなこともなく、フリーな要素もほぼ皆無なので聴くのに多くの体力が必要な感じでもない。
それでいて聴き応えもしっかり感じられるので満足度も高い
ベストは6曲めにしましょう。
"An Indian's Life" Henri Texier (https://www.amazon.com/dp/B0CGFXS35G )
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