"Mistaken Identity" Ron Blake

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Ron Blakeのリーダー作を聴くのはこれが初めて。
本人のhp(https://www.ronblakemusic.com/music )を見るとこれが5枚めのリーダー作だが、1965生なので年齢の割には多作というわけではない。
本作も前作から15年ぶりになるよう。
参加作も掲載されているが、自blogを漁ってみたがこちらも縁がなかったよう。
唯一、Christian McBride Big Bandに入っていて、これは聴いている。
他のメンツもベースの2人は聴いているが他は知った名前がなく、個人的には縁薄い面々ってことになります。
ということで、本作も聴かせてもらっています。

メンツは、ピアノレスでギターの入った変則ワンホーンカルテットで、ベースだけ2人起用している。
Ron Blake(Ts,Bs:6,9)、Bobby Broom(G)、Kobie Watkins(Ds)
Nat Reeves(B:1-4,7)、Reuben Rogers(B:5,6,8,9)

演奏曲は以下のとおり。詳細は不明なれどオリジナルとスタンダードなどを織り交ぜていると思われる。
1. Is That So?
2. Allison
3. When We Were One
4. No Hype Blues
5. Beyond Yesterday's Tomorrows
6. Grace Ann
7. Stablemates
8. To Be
9. Mistaken Identity

ミドルテンポからそれ以下くらいの速さの8ビート4ビートでジャジーなくつろぎを感じさせるようなサウンドが並ぶ。
1曲めは、One Noto Samba を想起させるような曲、7曲めが有名なスタンダード。
最後は陽気なカリプソで良いと思うがラテン調の曲で締め括られる。
Ron Blakeのアルバム全体の曲の雰囲気とは若干そぐわなさそうなエッジ感のある音色、それでありながら奏でるフレーズは曲調にあった感情のこもった演奏で見事、
個性を感じさせるサウンドをしっかりと作り出していく
2曲でバリトンサックスを起用しているが、6曲めでは、曲調は重めだがその骨太で力感のあるサウンドが良いアクセントになってる印象。
9曲めは、カリプソの軽いノリをバリサクの重い音色で締めているような感じ。
Bobby Broomのギターは、バーンスタイン系の正統ジャズギター。
つぶやくようなバッキングの丁寧で優しいフレーズの心地良さと、ソロでの速いフレーズと小技を効かせた奏法を使い分けた味わいのある演奏の心地良さと、双方とも良い雰囲気を醸すギター。
サックスの堅めな音と良い調和がとれている。

ベストは8曲め

"Mistaken Identity" Ron Blake (https://www.amazon.com/dp/B0CCPHBFQF )

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