"Locura de Amor" 天辰直彦, 永武幹子
永武幹子がデュオでのアルバムを出すのはこれが3枚め。
加納奈実との"Jabuticaba"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/481276617.html )、
吉田哲治との"Live at なってるハウス"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484681577.html )
サックス、トランペットときて、今作はフルートとのデュオなので、なんともバランスが良い。
天辰直彦のフルートは過去に1回だけ聴いていて、しかも永武のソロでのライブにアンコールで客演したもの。
たぶん、この両名のデュオはこの頃から始まっていて、約3年経ったところでアルバムが作られたんだと思います。
ただし、まだ一般発売はされておらず本人達からの購入に限られると思います。
ということでメンツは
天辰直彦(Fl)、永武幹子(P)
天辰4曲、永武1曲のオリジナルに、Vincent Youmans, Wayne Shorter, John Coltraneで全部で8曲。
1. Aguaceroad
2. Locura de Amor
3. Blue Island
4. Two Kingfishers
5. Tea for Two
6. Speak No Evil
7. I Hoped to be with You
8. Lazy Bird
冒頭のタンゴ調、ラテン調から、ジャズでお馴染みの曲を多めに、曲調としては美麗系の曲、可愛らしさのあるものを選んでいる印象
たぶんだが、永武との共演を意識した上での選曲なんだろうなと感じさせる。
もっともここでも聴かれる永武のピアノは、3,4曲めのような美麗曲でも、しっかりとした意志を感じさせるような、(いつも通りに)ハードな気配の演奏を主体とした永武らしい演奏を楽しませてくれる。
とくに 2曲めの、Michel Camiloばりのフレーズの早弾きはかなりおっと思わせるものがある。
天辰のフルートは、前述の通り(1回1曲だけだが)過去に生で聴いている。
さすがに男性らしく優しい音色でありながら底力感のある音が清々しい。
ライブ告知とかをみていると、長らく共演を続けているようなので、両者のコンビネーションも良い塩梅で、ピアノフルートのデュオとしてバランスの取れた演奏をたっぷりと楽しませてもらいました。
ベストは5曲めにしましょう
"Locura de Amor" 天辰直彦, 永武幹子
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