永武幹子ソロ 独壇場 (20231127)

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2週間前に魚返君のピアノソロを聴いていますが、今回もピアノソロです。
 "魚返明未 ソロ(20231118)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501494788.html )
永武幹子ソロは前回は本年5月に聴いています。
今回は、Jaki Byardの曲だけを演奏するという事前告知があったので気合を入れて、18:40頃にお店に赴いたら一番のり。
さすがに、20時開演だと出足は遅いです。

ピアノの位置はいつも同様左側に引っ張り出してあって上蓋も少し開けてある。
定刻をほんのちょっと過ぎたあたりで演奏開始。

演奏曲は、Jaki Byardの愛奏曲ではなく、作曲したものを選んでおり、アルバムとしてはBlues for smoke(https://www.amazon.co.jp/dp/B000006KNM/ ) からと、Family Man(https://www.amazon.co.jp/dp/B000044U31/ )からの曲とが中心の選曲(本人談)
セットリストを公開されていたので転記させていただきます。
 Pete & Thomas -Tribute to Ticklers
 Chardra
 Aluminum Baby
 Family Suite -Gaeta, Garr, John Arthur
 Twelve
 Just Rollin' Along
 European Episode
 enc.) One Two Five

実は、元曲、元の演奏をほとんど知らないので、元がそうなのかそうアレンジして演奏しているのかも判別てきないのだが(汗)、今回聴いていて全体にブギウギ調の演奏が多い印象を持った。
永武の演奏は、そもそも個人的に特筆すべきところとして、打鍵強め、速弾きが持ち味になっていると思っているところがある(もちろん、エモーショナルなところから、表現の多彩さから、他にもたくさん魅力はある)が、今回の演奏ではそれがより助長しているような、そんな印象をもったが、そんな打鍵の強さにピアノも良く応え、良く鳴っていたと思う。
速いフレーズがこれでもかと繰り出されると、細く長い指が鍵盤を忙(せわ)しなく動くさまが、まるで蜘蛛の足のように怪しくて、そんなのを眺めているのも実はオツだったりする。
半分くらいの曲では譜面を用意して、半分くらいの曲は譜面なしで演奏
楽譜を使う曲の時だけ譜面をピアノの譜面台に置いていたが、その楽譜が演奏の途中で落ちてきて演奏が…なんて場面も。
演奏の激しさに、楽譜が落ちるくらいピアノも揺れているんだろうなと感じさせる。
おおよそ 2〜3曲演奏してMCという流れで進行。
30分も過ぎたところでは、ちょっと息が切れていたのが印象的。
あれだけの音数と打鍵の強さはさすがに体力消耗も激しいんだろうなと感じさせる。
たぶん今回のために演奏する曲を選ぶところから、譜面起こし(見せてもらえば良かった..)なんかもやって、
さらに相応には練習なんかもしていたんでしょうから、準備には相当な時間を割いていたんだろうなと推測。

おおよそ50分強の本編に、アンコールにも応えてくれ、その全部がジャキの曲というレアなライブ。
たっぷりと堪能させていただきました。

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