"Uncle John's Band" John Scofield
John Scofieldの新作がでました。これがECMから出る3作めということになります。
前2作が、ちょっと企画ものぽい感じがあったので、今作がJohn ScofieldのECMでの本領ではないかと推測。
前作がソロ作 "John Scofield" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490183186.html )
その前は、Steve Swallowを迎えたSteve Swallow集 "Swallow Tales" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/475959184.html )
さらにその前が、本作の2人にピアノのGerald Claytonを加えたQuartet作でした。
"Combo 66" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64646176.html )
本作は、共演歴の長いBill Stewartと、最近共演が増えてきたVicente Archerとのトリオということになります。
John Scofield(G)、Vicente Archer(B)、Bill Stewart(Ds)
演奏曲は、John Scofieldのオリジナルが7曲に、Bob Dylan, Bud Powell, Neil Young, Leonard Bernsteinなどで全部で14曲。CD2枚にたっぷり入っています。
Disc 1
1.Mr. Tambourine Man
2.How Deep
3.TV Band
4.Back in Time
5.Budo
6.Nothing Is Forever
7.Old Man
Disc 2
1.The Girlfriend Chord
2.Stairway to the Stars
3.Mo Green
4.Mask
5.Somewhere
6.Ray's Idea
7.Uncle John's Band
4ビートから8ビート、ジャジーなものからアメリカーナなもの、ポップなものからシリアスなもの、アーバンなものから牧歌的なもの等々、幅広くJohn Scofieldの魅力全開なサウンドがこれでもかと聴くことができる。
そんなサウンドに付き従うのは..。
シンバル主体でシンプルでありながら微妙絶妙なテンポ感で、叩き過ぎずさりとて隙間たらげではない良い塩梅のドラミングのさすがに長年の盟友ならではのBill Stewart。
ウォーキングからメロディアスなソロへと、こちらもすべての曲調に見事にマッチしたアシストを決めていてくるベースのVicente Archer。
3者が3者とも非常に楽しそうに演奏しているさまがよく感じられ、それが故に聴いている側も楽しくなってくる。
14曲とてんこ盛りになったのは、そんなノリノリにたっぷりと演奏したなかからカットする曲を選べなかったのかもしれない。
良くも悪くもECMであることをまったく意識させない音作りであるところがまた凄いことで、これもJohn Scofieldの魅力はこんな演奏にあることをレーベルを超えて表しているが故でしょう。
ベストは、Disk2の3曲めにします。
"Uncle John's Band" John Scofield (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CF46XJRH )
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