森田修史トリオ+1(20231209)
2日続けてのライブ参戦です。
それだけ見逃せないライブが続いたということです。
そんな2日めは、若手注目のドラマー 中村海斗 が初登場ということです。
今年、リーダー作が出てまして、下記で紹介しています。
"BLAQUE DAWN" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499021152.html )
今回のメンツは、森田トリオ+1となってまして、森田,落合,中村がそのメンツ。
そこにピアノの大口さんが入ってのカルテット構成。大口さんは今回初めて聞きます。
森田修史(Ts)、落合康介(B)、中村海斗(Ds)、大口純一郎(P)
ステージは、左奥にドラム、その手前にベース。
ピアノは前日と同じで、定位置から80°くらい回転させ、大口さんは背中を向ける体制。
扉の前に森田さんが立ってサックスを吹きます。
定刻を5分も過ぎたところから演奏開始。
冒頭、何も考えずに演奏できる曲なんてMCが後からあったが、John ColtraneのImpressionsから。
2曲め以降は、森田さんの曲を中心とした選曲
さすがに、演奏開始当初は、フロントでリーダーの森田のサックスの凄さに耳が持ってかれるが、曲が進み多少なりとも全体が見渡せるようになってくると、
4者のテンションの高さと良い意味での出しゃばり具合いも似たような塩梅で、
とくに誰かが突出することなく見事にバランスがとれており、この人選の凄さに感動を覚えるくらい。
森田さんは、いつもの野太いサウンドでゴリゴリなサウンドを吹き鳴らし。
大口さんのピアノは、ファンキーだなぁと感じられる演奏で格好良い。
落合さんのベースも、強いタッチでしっかり暴れ回っていてこちらも見事。
それにつけても中村海斗のドラム。
しなやかだけど迫力のある、音数は多めだが全然五月蠅さを感じさせない。
そんなドラムの凄さに感嘆しきり。
冒頭、クラッシュシンバルの場所が決まらず?、かなり低い位置にセットされちょっと無理をするような感じだったが、2ndセットではしっかり安定したセッティングになってました。
今回、中村さんの演奏の凄さが際立っていて、たぶんどっかから森田さんが選ぶ曲が中村フィーチャーな曲にシフトしていってたと思われ、後半はアグレッシブな曲が増えてきて、曲の後半では中村の(準ずるもの含め)ソロがガツンと入ってくる。
いずれの曲も、ドラムの凄さに聴いてる側はやられっぱなし
最後、アンコールもしっかりたっぷり中村のドラムを楽しませてくれる曲を選んでくれたのは、非常に 痺れた。
森田さん曰く、「中村のドラムに遊んでもらうバンド」なんて言っていたが、
攻めれば倍返しで攻められるようなヒリヒリした展開、とても遊んじゃいられない事態になっている。
1stセットが45分くらい、2ndセットも同時くらいの時間に、ガッツリのアンコールに応えてくれました。
今回も、1人居残っていろいろ雑談させてもらってました。
このバンドで今夏に録音をしているそうで、2024年にはアルバムが出るかもしれません。
ライブって、聴衆1人の享受する演奏のパワーがその時のお客さんに均等に割り振られ、お客さんが少ないほど濃くなっていくと思ってまして、今回はちょっと少なめの聴衆でありながら演奏のパワーもとんでもなく、それをたっぷりと享受堪能できたのは無上の喜びでありました。あぁお腹いっぱい。
この記事へのコメント